FRESH START@駒場

 2007年から毎年3月下旬に、4月から入学予定の新入生を対象に駒場キャンパスで「FRESH START@駒場」というイベントが開催されており、今年も3月30日に開催される。今年で3回目となるこのイベントについて、教養学部・教養教育開発機構の岡田晃枝特任講師と、ジュニアTAとしてこのイベントに参加している教養学部文科二類1年の木野下文香さんにお話を伺った。

イベントの概要

 このイベントは教養学部の主催で、簡単に言うと、先生と在学生とで一緒に、これから東大に入ってくる人たちに「東大ってこんなところだよ」「大学ってこんなところだよ」ということ教えてあげようというイベントです。高校と大学とではずいぶん学び方も生活も違って、大学に入ると自分で自分の生活を作っていかなくちゃいけないですよね。その高校と大学の間のギャップを埋めるための教育として「初年次教育」というジャンルがあります。その初年次教育の一環として、大学生活への不安をできるだけ取り除いた上で、より早く大学での生活や勉強に慣れて、4年間つつがなく過ごしてもらえるようにという目的で始めたものです。

FRESH START@駒場

 もともとは、大学の教務課が行うような事務的なガイダンスではなく、大学というのがどういう所なのかをもっとよく知ってもらえるようなガイダンスをしたいという思いを持った学生たちがいて、一方大学側もそういうことをやったらいいんではないかと考えていたので、ちょうどそこがうまくマッチングして始まったイベントなんですね。

 今年のテーマは「啓発」です。高校までの学習は、先生が言ったことを全部覚えればいいという、いわば受動的な学びだったと思うんです。ところが、大学では、ただ知識を吸収するだけではなくて、吸収したものをうまく融合して自分たちで新しい学問を作っていく、ということがすごく大切になってくるんですね。そういう能動的な姿勢を身につけていく第一歩になれば、と思っています。

 構成としては、講演会という形で教員から話をするのと、それから教員と在学生、新入生が一緒に少人数のグループを作って、そこでグループワークをするという二部構成になっています。少人数でグループを組むことで、1対1で話ができるのがいいところかなと思っています。

具体的なプログラム

FRESH START@駒場

 まずは、これは自由参加なんですが、午前中にキャンパスツアーというのがあります。4月に入学したあと、授業のために建物に出入りするのとはちょっと違った形でキャンパス全体を見てもらおうと思っています。

 そのあとには、トム・ガリー先生による講演会があります。これも、ただ話を聞くだけでは面白くないので、その内容を身をもってわかってもらうための工夫をガリー先生がしていらっしゃるはずなので、楽しみにしていてもらっていいと思います。

 講演会が終わるとちょうどお昼くらいの時間なので、午後からのグループワークの班ごとで、生協食堂で昼食をとることになっています。ご飯を食べながらだと、いきなり教室で知らない人同士がぎこちなく会話を始めるよりもちょっと楽に話ができるんではないかと思うので、お互いに自己紹介などをし合うような時間としてお昼の時間をあてようかなと思っています。

 そして、お昼を食べたらそのグループでそれぞれの場所に移動して、グループワークをやります。新入生が8〜10人くらいで1グループになって、そこにジュニアTAの在学生が2〜3人と教員が1人ついて1班ということになります。グループワークの内容は様々ですが、ディスカッション形式のものが比較的多いですね。ただ、それもいきなり知識が追い付かないようなお題を出しても難しいと思うので、身近だけれども大学生らしい意見交換ができるようなテーマややり方をジュニアTAが工夫してくれています。ただ単に集まって面白おかしくみんなでしゃべって、というものではなく、伝えたいメッセージをうまく新入生に伝えられるような仕掛けを考えています。

イベントの魅力

FRESH START@駒場

 入学前から先生や先輩と話ができる機会というのはあまりないと思うので、それはかなりの強みだと思います。高校生が想像する大学の先生って、大きな講義室の前の方でしゃべっているだけで、学生とはほとんど接点がない人、というようなイメージだと思うんです。でも本当はそうじゃなくて、東大の先生は学生たちのことをちゃんと見ているし、だから困った時やもっと知りたいと思った時には話しかけていいんだよ、ということをわかってほしいんですね。

 また、いったん入学してしまうと、自分と違う科類の人と友達になる機会はサークルの中など限られてしまうと思うんですが、このFRESH STARTでは新入生同士で話す機会も多いので、自分とは違う科類や違う出身など、異なるバックグラウンドを持っている友人を早い段階から作れるという利点もあります。去年のFRESH STARTでたまたま同じグループになって仲が良くなって、2人揃って今年のFRESH STARTのジュニアTAに応募してきてくれた人もいます。

イベントの運営について

FRESH START@駒場

撮影:黒木サオリ

 このイベントは、主催は教養学部なので、大学の行事なんです。ただ、東大というのは、大学が一方的に用意したものをやらせればいいというところではなくて、もっと学生たちのレベルが高いんですね。大学として伝えたいメッセージがあった時に、学生にそれを投げれば、ちゃんとそれに応えるものを作ってくれる。だから、学生たちにはできるだけそういう機会をたくさん提供したいと思っています。学生主体のオリエンテーションとは差別化しつつ、学生たちのやりたいことと大学として伝えたいメッセージとをうまくすり合わせながら、ジュニアTAの人たちには全体の企画を作ってもらっています。だから、新入生の皆さんには、来年はあなたたちがFRESH STARTを作ってね、という感じですね。

最後に

 このイベントは、入学前に大学に来ることができる数少ないイベントの一つなので、今後の大学生活を楽しむ第一歩としてぜひ来てもらいたいですね。また、このイベントをきっかけに東大を好きになってもらって、卒業して社会人になった時に、自分の母校を誇れるようになってほしいです。それは教員によって作られるものではなくて、学生も一緒になって作っていくものだと思うんですね。東大をより居心地がよくて、胸を張って「私は東大卒です」って言えるような大学に、教員と学生とが一緒になってしていきたいんです。このイベントがその一歩になるようなものにしたいと思っているので、新入生の方には、お客さんとしてではなく、一緒に東大を作っていく一人としてぜひ来てもらいたいですね。

参加するには……

 合格発表後、入学手続きが完了すると、大学から学部ガイダンスの案内などが入った封筒が送付されます。その中にチラシと申込用のはがきが封入されているので、必要事項を記入して申し込んでください。前期試験合格の方は3/23必着、後期試験合格の方は3/26必着となっています。詳しくは下記ウェブサイトもご覧ください。
http://www.komed.c.u-tokyo.ac.jp/first_year/freshstart2009


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