記録映画アーカイブ・プロジェクト第10回ワークショップ

「記録映画アーカイブ・プロジェクト」のワークショップが東京大学情報学環により何か月かおきに開催されています。このプロジェクトは、貴重な文化遺産でありながら消失や散逸の危機にある記録映画を体系的に収集・保存・公開しようとするもので、映像を用いた多様な研究・教育の可能性を開くことを目的としています。UT-Lifeでは、7月7日(日)に行われた第10回ワークショップの様子を取材しました。

今回のワークショップのタイトルは「戦後史の切断面①‐過疎・開発・公害の記録」です。まず実際に記録映画を3本観て、それから制作者の方とパネリストが解説するという形で進みます。映画は1本25〜30分ほど。1本目と2本目は白黒、3本目はカラーで、1950年代、60年代、70年代と時代が下っていきます。3本の記録映画を通してみると、経済成長が始まった頃の青森の集落の厳しい状況や、ケースワーカー(編註:生活上の問題をかかえる個人や家族に個別に接し、問題を解決できるように援助する社会福祉の専門家)志望の女子短大生の目から見た水俣病患者、鹿島臨海コンビナートから排出される大量の汚染水をめぐる批判と行政の態度など、日本の高度経済成長のひずみが見えてきます。

その後の制作者とパネリストによるお話では、記録映画の制作事情や表現の特徴、また日本におけるドキュメンタリーとそれをめぐる言説について解説があり、実際に観た記録映画について、さまざまな面から理解を深めることができました。最後の全体討論では、積極的な意見交換がなされました。

参加者は社会人や年配の方が多く、高度なやり取りが交わされていましたが、会場には学生の姿もありました。

これからも今回のような記録映画のワークショップが開催されます。今回のワークショップで扱った記録映画については、情報学環の記録映画アーカイブ・プロジェクトのHPに記載されています。過去のイベントについても見ることができますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。

リンク

情報学環・学際情報学府 記録映画アーカイブ・プロジェクト:
http://www.kirokueiga-archive.com/event/index.html

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掲載日:13-11-18
担当:島田佳織
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