進路

 東大生は大学卒業後の進路をどのように考えているのでしょうか。卒業後の進路には大きく分けて「(大学院)進学」と「就職」とがあります。それぞれの進路について、2005年(第55回)学生生活実態調査をもとに調べてみました。

 「(大学院)進学」を希望している東大生は全体の50.5%です。男女別に見ると、男子学生53.4%に対して女子学生40.3%となり、男子学生の方が進学を希望する人が多いと言えます。文理別に見ると、文系28.6%に対して理系69.1%と、圧倒的に理系学生の進学希望が多いようです。

 進学を考えている東大生はどこまで進学する予定かについては、「大学院修士課程」61.7%、「大学院博士課程」29.6%、「専門職学位課程」8.1%となっています。学部生の時点では、長い研究生活はまだ視野に入っていないと言えるでしょう。

 進学の理由については、「より高度の知識・技術を身に付けるため」が69.6%と圧倒的に多く、「良い就職先を得るため」16.1%、「大学外で研究職に就くため」14.6%、「大学の教育職に就くため」14.1%、「まだ社会に出たくないから」13.0%と続きます。「まだ社会に出たくないから」が2〜5位のその他の進学理由の割合と同じ程度であるのはちょっと意外ですね。

 一方、「就職」を希望している東大生は全体の31.1%です。男女別に見ると、男子学生28.6%に対して女子学生39.7%とそんなに開きはありませんが、若干女子学生の就職希望者が多いと言えるでしょう。文理別に見ると、文系50.2%に対して理系14.8%と、文系の就職希望者が圧倒的に多いと言えます。

 東大生はどのような職業に就きたいと考えているのかについては、「大学・公的機関の教育・研究職」41.1%、「企業等の研究職」39.2%、「専門職(医師・弁護士・公認会計士など)」33.5%、「行政職(公務員)」31.6%、「技術職」23.9%と続きます。研究職や専門職といった「先生」と呼ばれそうな職業を希望する東大生が多いと言えるのではないでしょうか。

 職業志望の理由については、「自分の特技・能力や専門知識が活かせる」63.2%、「人を助けたり社会に奉仕する」42.4%、「独創性や創造性を発揮できる」31.2%、「安定した生活が保証されている」30.7%、「十分な収入が期待できる」29.7%と続きます。自分の力を仕事や社会に発信したいと考えるアツい東大生が多い一方で、仕事に対して現実的な東大生も多いようです。

 仕事や職場を選ぶ基準については、「やりがいがある」70.6%、「能力が発揮できる」39.1%、「給料がよい」36.4%、「技術や知識を身に付けられる」22.2%、「職場の人間関係が良い」13.2%と続いています。東大生の仕事に対する理想は高そうですね。

 就職活動をしたことがある東大生は全体の19.9%しかおらず、79.9%の東大生は就職活動をしたことがありません。この理由はおそらく、この学生生活実態調査が1年生から4年生を対象としているため就職活動をまだ身近に感じていない1・2年生が含まれている上に、さきほども見たように東大生の半数が進学を希望しているからだと思います。

 就職活動としてどのようなことをしているかについては、「インターネット等で、情報を収集する」95.6%、「企業等のセミナーや説明会に参加する」86.8%、「職業資格を取るために、大学以外の場所で勉強する」20.2%、「就職に有利なように大学以外の場所で勉強する」19.5%でした。ここは他の大学の就職活動事情とあまり大差ないと思います。

 就職する場所はどこを希望しているかについては、「東京圏(東京近郊)を希望する」54.0%、「東京圏、東京圏以外どちらでもよい」33.1%、「出身地に近いところを希望する」5.4%、「海外を希望する」3.8%、「東京圏(東京近郊)以外を希望する」1.0%でした。大学卒業後も東京圏で生活したいと考えている東大生が半数以上いることがわかります。

参考

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掲載日:07-02-21
担当:佐藤愛果
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