グローバルCOE

グローバルCOEプログラムとは、国際的に見て優れた国内の教育研究に対し文部科学省が支援を行うというプログラムです(COEは、Center of Exellenceの略語)。平成14年度から実施された「21世紀COEプログラム」を前身として、平成19年度から始まりました。文部科学省のWebサイトでは次のように説明されています。

「平成14年度から文部科学省において開始された『21世紀COEプログラム』の評価・検証を踏まえ、その基本的な考え方を継承しつつ、我が国の大学院の教育研究機能を一層充実・強化し、国際的に卓越した研究基盤の下で世界をリードする創造的な人材育成を図るため、国際的に卓越した教育研究拠点の形成を重点的に支援し、もって、国際競争力のある大学づくりを推進することを目的とする事業」
文部科学省 独立行政法人 日本学術振興会:
http://www.jsps.go.jp/index.html

では、具体的にどのような形式で支援がなされているのでしょうか。大まかに言うと、大学院博士課程、大学附置の研究所、研究センター等を対象にグローバルCOEプログラム委員会による審査が行われ、審査の基準を満たしていると判断した場合に補助金が与えらるといった手順です。

上述の日本学術振興会のサイトによると、「審査の視点」(平成21年度の場合)は、

  1. 学長を中心としたマネジメント体制による指導力のもと、大学の特色を踏まえた将来計画と強い実行力により、国際的に優れた教育研究拠点を形成する計画であること。
  2. このグローバルCOEプログラムで行う原則5年間の事業が終了した後も、国際的に優れた教育研究拠点としての継続的な教育研究活動が自主的・恒常的に行われることが期待できる計画であること。
  3. 研究プロジェクトではなく、国際的に優れた研究基盤や特色ある学問分野の開拓を通じた独創的、画期的な研究基盤を前提に、高度な研究能力を有する人材育成の機能を持つ教育研究拠点(人材養成の場)を形成するものであって、将来の発展性が見込まれる計画であること。
  4. 特に学際、複合、新領域分野については、例えば、将来的に研究科及び専攻の再編などの組織改革及びカリキュラム改革につながるなど、発展性が考えられる計画であること。

の4つを必ず満たした上で、

  1. 21世紀COEプログラムに採択されている拠点については、21世紀COEプログラムで期待された成果が十分に得られていること。
  2. 他の大学など(国内外の研究機関を含む)との連携による取組みについては、拠点となる大学および将来的な拠点構想が明確となっており、その連携が拠点形成に不可欠であること。

という6点です。

グローバルCOEプログラム|日本学術振興会:
http://www.jsps.go.jp/j-globalcoe/01_gaiyo_shinsa.html

公募分野は21世紀COEプログラム開始当初よりも増えており、「生命科学」「化学・材料科学」「情報・電気・電子」「人文科学」「医学系」「数学・物理学・地球科学」「機械・土木・建築・その他工学」「社会科学」「学際・複合・新領域」と多岐に渡ります。この中で、平成21年度の「学際、複合、新領域」分野では9大学9件の採択がありました(申請件数は85大学145件)。 また、平成19年度の国公私別採択の内訳を見ると、国立大学が約80%、私立大学が約20%で公立大学は1%前後でした。

グローバルCOEの成果としては、拠点の共同研究数や海外との共同研究数が増えたり、事業推進担当者の国際学会の基調・招待講演回数やレフェリー付論文(レフェリー付き論文とは、学会で学術的に一定水準以上であると認められた論文を指します)発表数が増えたりした結果、研究力の強化につながったという点が挙げられます。また教育力に関する指標からグローバルCOEの成果をみてみると、拠点に所属する博士学生の就職率やRA受給者数、海外での学会発表数、レフェリー付論文発表数があり、グローバルCOEの支援を受けた施設ではそれらが増加していたそうです。

東京大学では以下のような機関がグローバルCOEの拠点となっています。

平成19年度採択

平成20年度採択

平成21年度採択

原則5年間で、2012年から、事後評価が発表されています。東京大学の研究拠点では概ねよい成果を挙げているようです。詳しくは以下のリンクからご覧になれます。

東京大学グローバルCOE:http://www.u-tokyo.ac.jp/coe/japanese/index.html
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掲載日:13-11-02
担当:門谷拓磨
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