東大のマンホール

 東京大学のキャンパスには、安田講堂、赤門など、その長い歴史を感じさせてくれる建造物がたくさんありますが、歴史を感じさせてくれるのは建物だけではありません。足元のマンホールを、よーく観察してみると、「帝大」や「一高」といった文字が…。

 筆者が各キャンパスを駆け回り、必死に観察したマンホールを、以下にまとめました(画像をクリックすると、全体を見ることができます)。みなさんも、東大を訪れたときには、ぜひマンホールにも注意してみてください。


本郷キャンパス

 「帝大」、「東京帝国大学」と書いてあるマンホールがあります。東京大学は、1886年、帝国大学令により帝国大学と改称され、1897年には、京都帝国大学の設立に伴い東京帝国大学と改称されます。ということは、「帝大」と書いてあるマンホールは、製造されてから110年以上も経っているということなのでしょうか。また、敗戦によって、東京帝国大学が消滅したのは1947年ですから、「東京帝国大学」と書いてあるマンホールも、製造されてから、少なくとも60年は経っていると思われます。どちらも、マンホールの表面がかなり磨り減っていることから考えても、かなり年季が入っていることは間違いありません。

 他にも「東京大学」と書かれたマンホールもあります。中には、「暗渠」、「電気」、「下水」など、使用用途が書いてあるものもあります。

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帝大 下水
帝大 下水
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東京帝国大学 暗
東京帝国大学 暗
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東京帝国大学 電
東京帝国大学 電

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弥生キャンパス

 「帝大」、「東京帝国大学」、「東京大学」と書いてあるものがあります。

 農学部が現在の文京区弥生に移転したのは1935年で、帝国大学が東京帝国大学に改称されたのが1897年なので、弥生キャンパスに「帝大」マンホールがある理由はよく分かりません。

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帝大 下水
帝大 下水
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東京帝国大学 暗渠
東京帝国大学 暗渠
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東京大学 通信
東京大学 通信

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浅野キャンパス

 「東京大学」と書かれたものがあります。

 浅野キャンパスは、1941年に東京大学に取得され、建物の多くが高度経済成長期に建設されたという経緯から、本郷キャンパスや弥生キャンパスに比べて、歴史が浅いので、古いマンホールも少ないです。

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量水器
量水器
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東京大学 電
東京大学 電
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東京大学 通信
東京大学 通信

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駒場キャンパス

 銀杏並木の東端に「農学部計量器」と書かれたマンホールがあります。駒場には、かつて東京帝国大学農学部がありましたが、1935年、弥生キャンパスにあった旧制第一高等学校(通称、一高)と用地交換をします。このマンホールはもう使われていないそうですが、農学部があったことを偲ばせる貴重な遺産として残されています。

また、一号館周辺(特に銀杏並木のあたり)に、「一高」や「第一高等学校」の文字が入ったマンホールが残されています。1950年に一高は東京大学に編入されていますので、これらのマンホールも50年以上に渡って、使われていることが分かります。

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農学部 計量器
農学部 計量器
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一高 下水
一高 下水
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第一高等学校 電
第一高等学校 電

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そもそも、マンホールというのは、そんなに長期間使うことができるものなのでしょうか。調べてみたところ、使用状況にもよるようですが、3〜20年と書いてありました。大学構内は、車の行き来も少なく、そんなに磨耗や変形が起こらないため、長く使うことができるのでしょうが、ちょっと心配ですね。

ちなみに最近のものと思われるマンホールには、特に「東京大学」とは書かれていない普通のものが多いのが気になります。昔は自己主張が強かったのでしょうかね。

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掲載日:07-08-22
担当:伊藤陽介
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