スペイン語

スペイン語はスペインや南アメリカを中心に多くの話者を持つ言語で、東大でもスペイン語を選択する学生は多数います。東大では「スペ語」という通称で呼ばれることがあります。

スペイン語で使用されるアルファベットは、英語の26文字にÑ(エニェ。日本語のニャ行に近い子音を表す)を加えた27字です。ただし、外来語の表記にしか使われないものもあります。初めに発音を習いますが、英語よりも簡単です。子音と母音の読み方さえ分かってしまえば、ほとんどの場合ローマ字を読むようにそのまま発音して構いません。

母音は日本語と同じa, e, i, o, uの5種類です(ただし、uだけは日本語と多少異なる発音をします)。英語のようにaとかeとかの読み方が複数あるなどといったことは起こりません。子音は英語と同様の発音をするものもありますが、異なるものも少しあるので注意する必要があります。また、続く母音によって発音が変わる子音があるのでこちらも注意が必要です。例えばcは、ca, cu, coの場合はカ行(英語のk)の音を表しますが、ci, ceの場合は英語のthの音になります。

例1
ésta これ〔女性名詞〕
esta この
está 〜である〔estarの三人称単数現在形〕

アクセントも、英語では受験の際に苦労する人もいるかと思いますが、スペイン語のアクセントは規則的で、基本的にその通りに読むことができます。ただし、アクセント記号により原則から外れた位置にアクセントを置いている単語も多くあります(例: Japon 日本)。このアクセント記号はスペリングの一部となっており、辞書にもアクセント記号を含めて載っていますし、テストの答案にもアクセント記号を含めて正しく書かないとバツをもらってしまいます。アクセント記号のあるなしで別の単語となってしまう場合もあるので、注意しましょう(例1)。発音の際はアクセント記号がある場合はそれに従って、ない場合は原則通りに読むことで、正しいアクセントで単語を発音することができます。

例2
cantar(歌う)
一人称単数 cantar 一人称複数 cantamos
二人称単数 cantas 二人称複数 cantáis
三人称単数 canta 三人称複数 cantan

英語を除くインド・ヨーロッパ語族の多くの言語に共通することですが、名詞には男性名詞、女性名詞という分類があります(例3)。基本的にはoで終わる名詞が男性名詞、aで終わる名詞が女性名詞という見分け方がありますが、語の形では見分けがつかず意味によって区別されるものや、覚えるしかないものもあります。名詞の性はその名詞を修飾する形容詞や冠詞に影響するので、しっかりと覚える必要があります。形容詞は、oで終わる形容詞が女性名詞を修飾する場合は語尾がaに変わります。oやa以外で終わる形容詞もあり、その場合は形が変わりません(地名形容詞等は除く)。冠詞も、例えば定冠詞(英語でいうthe)は男性名詞の場合el、女性名詞の場合laと異なる形になります。名詞は性を覚える必要があり大変ですが、複数形のときしか形は変化しないので、動詞に比べれば楽かもしれません。

例3
語尾による区別ができるもの
libro 本〔男性名詞〕 casa 家〔女性名詞〕
niño 男の子〔男性名詞〕 niña 女の子〔女性名詞〕
意味によって区別されるもの
hombre 男の人〔男性名詞〕 mujer 女の人〔女性名詞〕
意味によって区別されるもの
buque 船〔男性名詞〕 clase クラス〔女性名詞〕

英語を除くインド・ヨーロッパ語族の多くの言語に共通することですが、名詞には男性名詞、女性名詞という分類があります(例3)。基本的にはoで終わる名詞が男性名詞、aで終わる名詞が女性名詞という見分け方がありますが、語の形では見分けがつかず意味によって区別されるものや、覚えるしかないものもあります。名詞の性はその名詞を修飾する形容詞や冠詞に影響するので、しっかりと覚える必要があります。形容詞は、oで終わる形容詞が女性名詞を修飾する場合は語尾がaに変わります。oやa以外で終わる形容詞もあり、その場合は形が変わりません(地名形容詞等は除く)。冠詞も、例えば定冠詞(英語でいうthe)は男性名詞の場合el、女性名詞の場合laと異なる形になります。名詞は性を覚える必要があり大変ですが、複数形のときしか形は変化しないので、動詞に比べれば楽かもしれません。

このように単語レベルでは、特に動詞の活用は覚えることが多く難しいですが、文法の概念自体は英語と共通する部分も多々あります。例えば、直接目的語や間接目的語、あるいは定冠詞と不定冠詞のように英語と共通する概念は多いし、英語でいうWhenやWhereで始まるような疑問文は、スペイン語で相当する単語(cuándo いつ / dónde どこで)とスペイン語での疑問文の作り方を知っていれば、英語と同様に文を作ることができます。英語の知識と対応付けて理解するようにすれば、スペイン語の文を組み立てること自体は難しくないでしょう。ただしスペイン語には、英語のbe動詞に相当するものが2つあって使い分ける必要があったり(serとestarの2つがある)、過去形が線過去と点過去の2種類あったりと、英語と1対1でない部分もあるので、それは新たに理解する必要があります。

まとめると、スペイン語は発音は簡単で、一番難しいのは単語です。文法も覚えるべきことはある程度ありますが、英語の知識を土台にすれば理解するのはそこまで難しくないでしょう。

授業は、各課ごとに新しい文法を学習しながら進みます。その内容は主に新しい時制とその活用形です。合間に、比較形などの文法要素も学習します。教科書には課ごとに文章と、その課で新しく登場する文法の説明が簡潔に載っています。他に演習問題も掲載されています。演習問題は動詞の活用を中心とする文法の確認に加えて、西文和訳や西作文が主です。筆者のクラスでは一列で文法の解説、二列で読解という分担がなされていました。テストでは文法の理解に加えて単語力が物を言うことになりますが、単語は教科書に登場したものを自主的に覚える必要があります。

ちなみに、スペイン語の教科書として使われている『¡Dímelo!』ですが、このDímeloという単語、辞書で調べても載っていません。実はこれが理解できるようになるのは全12課中11課まで学んだ後です。これは、decir(言う)の命令形diに間接目的語me(私に)と直接目的語lo(それを)が結合して1語になった形なのです。英語に直すと“Tell it to me!”といった意味になります。複数の単語が結合した形なので辞書には載っていないわけですね。命令形と、命令形の場合に目的語の代名詞が動詞に結合するということは11課で習います。

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スペイン語 - 講義紹介

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掲載日:16-03-06
担当:鈴木僚太
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