Physics Lab. 2007

 五月祭に参加しているのはサークルだけではありません。理学部物理学科では、毎年有志が集まり、Physics Lab. として、物理に関する実験や展示を催しています。

 理学部物理学科4年生で、Physics Lab. 2007の代表である荒井さんにお話を伺いました。


― 企画のコンセプトを教えてください。

 一般的に物理と言うと、難解な数式やよく分からない理論が並べられて、取っつきにくいというイメージがあると思うのですが、物理は自然を対象とする学問なので、皆さん人間が自然界に生きている以上、実はすごく身近なものなのです。一見身近ではないが実は身近である物理というものを、わかりやすく面白く伝えていこうと思っています。

 物理を皆さんに楽しんでいただきたいので、小さいお子さんからご年配の方まで幅広く伝えていきたいなと思っています。専門性に関しては、全く物理を勉強したことのない人から、自分たちよりも深く勉強している大学の先生まで、それぞれ全員に対応できるような柔軟な説明をしていきます。

Physics Lab. 2007

 実験内容についてですが6つの班に分かれて実験を行なっております。具体的に説明すると、宇宙物理班では、宇宙から飛んでくる宇宙線の軌跡が分かるようにする実験器具を自作しています。プラズマ班では、オーロラと同じ現象を、高電圧をかけることで実現します。粉体班では、コーンスターチなどを使って、粉体の動きを見ます。パラメトリックスピーカー班では、直進性のある超音波を使うことによって、空間の特定の領域だけに音を伝える事が出来るスピーカーを製作しています。レーザー班では、レーザーを使った干渉などをやります。経済物理班では、経済に関するゲームを作り、それを物理的に解析していきます。

 昨年までは実験の結果をそのままお伝えするだけで、分かりにくい所がありましたが、今年は、光るとか音が鳴るといった、見た目で「何かが起こっている」と分かるような体験型の展示になっています。このように自分で体験していただくことで、面白くわかりやすくお伝えできると思います。


― どのような学生が関わっているのですか。

Physics Lab. 2007

 メンバーは学部3年生と4年生が居て、3年生が多少多いですが、3年生と4年生が大体半々です。物理学科全体は3・4年生合わせて約140名ですが、そのうち1/3強がこの企画に関わっています。

 僕は代表者として運営・事務・広報をまとめていますが、実験に関しては6つある班の各班長に任せています。班同士の交流については、複数の班を掛け持ちしているメンバーがいますし、実験室では色々な班が集まって実験をやるので、その中で自然に話をしたり、一緒に食事に行ったりもして、交流は結構あります。また、共同で使う実験器具の貸し借りなどもあり、各班が完全に独立しているわけではありません。


― 準備で大変だったことは?

 実験をやるためには企画の構想が必要ですけれど、半年前から1・2ヶ月間アイデアを考えて、学科に企画を提出するのが2月です。そのころから本格的に準備が始まり、4ヶ月くらい準備をしていますね。

 5月に入ってからは午後9時頃まで活動しています。大学の授業としての実験が6時頃まであるので、その後3時間、直前期は6時間やっています。直前期は泊まりこみで活動することもあり、最後の1週間は死にものぐるいですね。


Physics Lab. 2007

― それでは最後に、来場者の方へ一言お願いします。

 物理というのは、一見近寄り難いイメージがあるかも知れないけれど、僕たちは、いかに幅広い人に物理を知ってもらうかが勝負だと思っていて、色々な実験室にも協力してもらい、気合いを入れてやっています。物理や自然科学に少しでも興味のある人は、必ず来てください。宜しくお願いします。


 実験室のホワイトボードには難しい数式が書かれていて、机の上には英語の論文が広げられていました。スタッフはそれほど研究をして、お客さんに物理をわかりやすく面白く体験してもらうために、努力していました。スタッフの努力の成果は、わかりやすく面白い実験になり、初心者でも十分楽しめる内容になっています。是非、理学部4号館に足を運んでみてはいかがでしょうか。


  場所:本郷キャンパス理学部4号館
  ホームページ:http://physicslab2007.web.fc2.com/

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掲載日:07-05-24
担当:麻生尚文
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