三郷中央〜柏

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柏キャンパスまで14.3km

三郷中央駅を出発

 キャンパス間ウォーキングもいよいよ後半です。時刻は午後3時45分。およそ7時間かけて本郷からの長い道のりを歩き終えて疲れた様子の前半組に見送られながら、後半組は13km先の柏キャンパスを目指して歩きだしました。ちなみに、前半に遅刻してきた代表は何故かこのまま後半も歩くようです。ここからの模様は再び渡邉がお送りします。

前半組による見送り

前半組による見送り

 三郷中央駅を出て北へ向かうと、まずは「におどり公園」という小さな公園に行き当たりました。遊具は少なく、真新しい芝生と煉瓦が敷き詰められた広場といった感じでした。この駅の周辺は、2005年のつくばエクスプレス開業に伴って市街地としての整備が始まりました。現在も開発途上のようで、田園の中の真新しい公園やマンションはどこか浮いているように見えました。自動車もあまり見受けられません。駅前の広い道路を横切って階段を下りると、そこには一昔前の民家が密集していました。駅から大して離れていないのに、さっきまでの新しい駅前の趣は早くも消えてしまいました。

三郷郵便局前を行く

三郷郵便局前を行く

 住宅街を抜け、三郷郵便局の前で県道に出て北へ向かいます。道沿いにはぽつぽつと色々な店が建っているのですが、その合間から田んぼが見え隠れしています。やはりここはまだ垢抜けていない土地なのだという印象を受けました。こんな場所でもTSUTAYAなどの有名チェーン店が出店しているのを見ると、一種の感動すら覚えました。そんな中、一行は「理容 ほろよい」という不思議な看板の建物を発見。実際は同じ建物に理髪店と居酒屋が隣り合って入居していて、それがあたかも一つの店のように見えたのですが、それにしても絶妙な取り合わせでした。

三郷駅前サンロード JR三郷駅
三郷駅前サンロード JR三郷駅

 1時間ほど歩いて、駅前大橋を渡ると、程なくしてJR武蔵野線の三郷駅に到着しました。三郷中央駅より先にできたためか、周りは駅前というイメージ通りの繁華街になっていました。ちなみに、この一帯の地名は「早稲田」というそうで、東大生としては少し気になってしまいました。一行は駅前で少しトイレ休憩を挟んで再出発。ロータリーから階段を上ると、流山橋のたもとに出ました。この橋の下には江戸川が流れていて、河川敷は運動公園になっていました。野球の練習をする少年達の姿が見られましたが、それ以外には人影もまばら。武蔵野線の電車がすぐ隣の鉄橋を通っていく音が響いてきます。時刻は午後5時近く、昼間には晴れていた空もまた雲に覆われ、風も出てきて肌寒くなってきました。そして、長い橋を渡っていくと、その途中に「千葉県」と書かれた小さな看板が。いよいよ埼玉県に別れを告げます。

流山橋にて。奥にJR武蔵野線 江戸川運動公園
流山橋にて。奥にJR武蔵野線 江戸川運動公園

千葉県に入る

千葉県へ

千葉県へ

 橋を渡りきり、一行は千葉県流山市に入りました。堤防からの長い坂を下り、住宅地の間の細道を北へ進んでいきます。所々、広い庭を持った立派な家が見受けられました。不思議なことに、その家々の住人の苗字はどれも同じだったのです。一族揃って昔から大金持ちなのでしょうか。午後5時を告げるチャイムが町内放送で流れてきました。

古くからの住宅街 裏から赤城神社へ 赤城神社
古くからの住宅街 裏から赤城神社へ 赤城神社
300kgのしめ縄

300kgのしめ縄

 しばらく行くと、木々に囲まれた小さな山に行き当たりました。階段を上ってみると、そこには社が。どうやら、「赤城神社」に裏側から入ってしまったようです。参道に降りてみると、入り口の赤い鳥居には圧倒的な太さを誇るしめ縄が張られていました。重さは何と300kgもあるんだとか。2本のダイコンがねじれているようだと例えれば、その迫力がお分かりいただけるでしょうか。また、この神社の隣にあった「光明院」という寺には、かつて新選組の隊士が分宿していたそうです。

 再び住宅地の細道を歩いて行くと、家々の中に紛れて、古くて趣のある木造の建物がありました。「一茶双樹記念館」です。元々はみりん醸造創設者の一人であった五代目秋元三左衛門(俳号双樹)の商家であり、その人物と親交があった小林一茶は度々ここを訪れたようです。ここには枯山水の庭園があるとのことで、是非見ていきたかったのですが、あいにく着いた時には既に閉館時刻を過ぎていて、門が閉ざされていました。

一茶双樹記念館前 一茶双樹記念館案内板
一茶双樹記念館前 一茶双樹記念館案内板

 さらに住宅地を進んでいく一行。突如、町工場のような雰囲気の工場を発見しました。何本ものパイプが道路をまたいで両脇の建物を繋いでいます。看板を見てみると、ここは「流山キッコーマン」の工場でした。キッコーマンといえば野田の醤油が有名ですが、2006年にみりん醸造部門が分社化して流山キッコーマンとなったようです。先に訪れた一茶双樹記念館の五代目秋元三左衛門と、何かゆかりがあるのかもしれません。

近藤勇陣屋跡

近藤勇陣屋跡

 その先に見えたのは、青地に白い文字で「誠」と書かれた旗。「近藤勇陣屋跡」でした。新選組局長の近藤勇が1868(慶応4)年に最後に陣営を敷いた場所であり、土方歳三との最後の別れの地ともなったようです。陣屋の建物は当時酒造業を営んでいた長岡屋の一部で、汚れた漆喰の壁や高い格子の窓などから酒蔵であったことがうかがえます。ちなみに、観光地でよく見かけるような、穴から顔を出して記念撮影できるパネルがありましたが、一行は誰も写真を撮りたがりませんでした。疲れているのでしょうか、それともシャイなだけなのでしょうか。

流山駅を横目に 浅間神社の富士塚
流山駅を横目に 浅間神社の富士塚
浅間神社

浅間神社

 そして、少し広い道に出ると、「浅間神社(せんげんじんじゃ)」がありました。江戸時代初期に創建されたこの神社。見た目は至って普通の小さな神社でしたが、境内の裏に出ると、背丈の低い草の間からいくつもの岩が顔を出している塚がありました。これは「富士塚」といって、富士信仰の崇拝の対象として、富士山の溶岩を使って人工的に作られた塚なのだとか。登山ルートまで細かく再現されているようですが、草が生い茂っていていまいちよく分かりませんでした。

流山市街地を抜ける

流山の大通りを行く

流山の大通りを行く

 流山市街地の史跡を堪能した一行。流山一丁目の交差点から大通りに出て、再び北へ向かいます。交通量は多く、道端には色々な店が建ち並んでいます。しかし、途中の交差点で大通りを逸れて北東へ進路をとると、一気に賑わいがなくなりました。道の両脇は建物がまばらになり、代わりにうっそうとした木々の茂みが顔を出しはじめました。

 この近辺の森林は「市野谷の森」というようですが、絶滅危惧種であるオオタカが棲息していることから「おおたかの森」として広く親しまれています。かつては約50haあったというおおたかの森は、つくばエクスプレスの建設に伴う開発で現在は約25haにまで縮小してしまいましたが、県立公園として保存される動きが出ています。

暗くなってきた

暗くなってきた

 さて、一行がおおたかの森を歩いている間に、辺りはすっかり暗くなってしまいました。地図を見ながら歩いてはいるのですが、暗くなった上に目印となる建物が少ないため、自分たちの位置を把握するのが難しくなってきました。黙々と歩みを進める一行でしたが、「頑張ろう!」と代表の頼もしい一声が。何とか元気を出して歩き続け、流山警察署を通り過ぎ、自動車学校を通り過ぎ、東武野田線の踏切を渡りました。途中、住宅街の中の地図に載っていない細道を通り抜け、また森の中の暗い夜道を進みます。道を通っていく車は少なく、聞こえるのはほとんど虫の鳴き声のみ。サトイモの畑を通り過ぎると、やがて目の前に池が現れました。この周辺は「柏の葉公園」となっていて、Jリーグの柏レイソルの試合が行われる総合競技場などがあるようです。そして、公園を取り囲む道を右回りに進んでいくと、左側には暗闇の中にぼんやり浮かぶ近代的な建物が。ついに、目的地の柏キャンパスにたどり着きました。

初石駅付近の夜道をひたすら進む 柏キャンパス
初石駅付近の夜道をひたすら進む 柏キャンパス

柏キャンパスに到着

柏キャンパスに到着

柏キャンパスに到着

 フェンスで囲まれた広大な緑の中に建ち並ぶ研究施設。時刻は午後7時40分でしたが、やはり研究室は動いているのでしょう、ほとんどの部屋に明かりがついています。建物には外からも照明が当てられ、不思議な雰囲気を醸し出しています。キャンパス正面の入り口には、門がない替わりに、道に沿って整然と木が植えられていました。その横には「五六郎(朗)池」と呼ばれる池もありました。本当はもっとキャンパスの中を探索・取材してみたかったのですが、もう暗くなってしまっているので諦めることにして、入り口の案内板前で記念撮影。一行の笑顔も、どことなく疲れているように見えます。

柏キャンパスにて記念写真

柏キャンパスにて記念写真

 この後、一行はバスでつくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅に向かい、駅前のショッピングモールでやっと夕食……といきたかった所なのですが、タッチの差でオーダーストップの時間に間に合わず、食事にありつけないといったハプニングに見舞われました。

東大前バス停 柏キャンパスの風景 柏キャンパスの風景
東大前バス停 柏キャンパスの風景 柏キャンパスの風景


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掲載日:07-11-02
担当:渡邉洋平
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