'08 オープンキャンパス(本郷キャンパス)

 本郷キャンパスのオープンキャンパス当日の模様をリポートします。

オープンキャンパス

経済学部

場所: 経済学研究棟

オープンキャンパス

 経済学部のオープンキャンパスは、経済学研究棟の第1教室で開催された。まず、伊藤元重経済学部長から挨拶があった。経済学は簡単に言うと世の中に対する見方を提供する学問であり、社会の見方として世界の多くの国で共通の見方がある学問が経済学部であるから、グローバルな社会で仕事をする方には一番良い学問である。経済学部には、経済学科・経営学科・金融学科の3つの学科があり、経営学科は現場のビジネスに近いことを学ぶ学科で、金融学科は最先端の金融の理論を学ぶ新設学科で、経済学科は実際の経済運営を考える学科である。経済学部は学科ごとに性格が違うので、自分に向いた分野を勉強できる。経済学部で学ぶことで、人生の幅が広がり、新しい考えを身につけることができ、自分たちがやってみたいと思う面白い学問を見つけることができることであろう。そのように経済学部を紹介された。

オープンキャンパス

 次に石見徹教授による模擬講義「経済とは何? 経済学とは?」が行われた。高校生のために経済学の導入として、経済学を大きく3つの立場に分けて説明された。1つ目は、アダム・スミスが言う“見えざる手”すなわち個人の利益の追求が社会の福利厚生に役立つことについて、そのプロセスを調べる立場で、2つ目は、資本主義がはらむ問題を批判するマルクス的な立場で、3つ目は、市場は万能ではなく限界があると考え、どれほど政府が介入すべきかを考える立場である、とのことだ。導入のあとは市場の限界について地球温暖化問題を例に挙げて説明された。資料を用いて、2050年までCO2排出量を半減させることがいかに大変なことであるか、どうやってCO2を減らしていくかを示し、炭素税や排出量取引やセクター別アプローチといった削減方法の可能性と問題を語られた。

オープンキャンパス オープンキャンパス

 5分休憩ののち、大森裕浩准教授による模擬講義「エコノメトリクス―経済データの分析方法―」が行なわれた。計量経済学(エコノメトリクス)とは、簡単に言うと経済のデータを用いてどう分析するかを考える学問であると説明された。また、マクロ経済やミクロ経済がどのようなデータを用いて分析するのかを説明された。そののち、一切数学を使わずに、内閣支持率や原油価格高騰による首都高の交通量の変化を例にとって、データ分析について説明がなされた。数学を一切使わずに説明するというのは、准教授自らも話されたように、チャレンジングなことであったと思う。やはり難しかったのか、頭を抱える高校生の姿が見受けられた。

オープンキャンパス

 模擬講義のあとは施設見学があり、図書館・ものづくり経営研究センター・金融教育研究センターのいずれかを見学することができた。

 これらプログラムによって、将来経済を勉強しようと心に決めている人は、自分が何を勉強していくのかについて理解が深まり、まだ目標が定まっていない人は、大学に入って何を勉強するかを決めるための選択の幅が広がったのではなかろうか。


担当: 大野雅博 *

このページにコメントを送る
このページへの評価:
いい!よくない!