'09 オープンキャンパス(駒場キャンパス)

オープンキャンパス

 教養学部や理学部数学科などがある駒場キャンパスのオープンキャンパス当日の模様をリポートします。


模擬講義『「すべての」関数を三角関数で表す』中村周先生

場所: 数理科学研究科棟地階大講義室

 キャンパスの中心から少し外れた数理科学研究科棟の講義室では、解析学を専門とする中村周教授による講義が行われた。
 講義では、まず高校と大学の数学の考え方では、大学での数学は概念を中心に扱い、一般論と証明を重視するところが高校までの数学と違うということを説明した。
 講義が本題に入ると、フーリエ級数を用いて、高校までに習うような関数は、高校生にはおなじみの三角関数の和を用いて表わせることを示した。そして、フーリエ級数が解析学の発展に大きな影響を与えたことを説明した。また、関数は「ベクトル空間」とよばれるものと密接にかかわっており、これらの数学の考え方は量子力学などの物理学にも応用されていることも分かった。
 おそらく多くの高校生には高度な内容だったが、講義を熱心に聴いている人が多かった。

 講義の後、希望者は数理科学研究科棟の見学を行った。

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 数理科学研究科棟の図書室や計算機室などを見て回ったが、図書室には、数学の本を14万冊所蔵し、そのうち9割は外国語で書かれている。また、開架の棚には、もっとも古いもので1826年の数学の雑誌が置いてあり、19世紀の有名な数学者の論文が読めると知って、見学者の中から驚きの声が上がった。
 最後に、学部学生・大学院生との質問コーナーを訪れ、中には大学で学ぶ数学の内容について質問している人もいた。


担当: 小長谷貴志 *

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