東大レゴ部2010@五月祭

 五月祭おすすめ企画のひとつで毎年作品の完成度の高さで注目を浴びている東大レゴ部。今年はこれまでで最大となる都庁舎をレゴで再現したということで部長の片桐悠自さんにお話を伺った。


東大レゴ部
部長・片桐悠自さん

まず今回の展示作品について教えてください。

 五月祭のテーマが「東大を見に行こう」なので、もじってレゴ部のテーマは「東京を見に行こう」ということにしました。展示作品はメインが都庁、東京タワー、ラジコン山手線で、東京観光ジオラマなどです。また五月祭独自の取り組みとして、自由に遊んでもらえるようなプレイコーナー、レゴを部員が実際に教えながら作ってもらうというレゴ講義などがあります。他には坂本龍馬と浅田真央のカラーモザイク画、個人作品としてテレビチャンピオンに出たホワイトタイガーやフラーレンなど様々です。

都庁作成で工夫したところを教えてください。

 今回は外装の表現形式にこだわって制作しました。1/300サイズで1メートルくらいの高さになりました。実地調査で都庁の周りの写真をたくさん撮影して細部まで表現しました。たとえば同じ部分でも都庁の正面では2枚の窓なのに背面では1枚の窓になっていたり、正面にある東京都の銀杏の模様を再現したり、窓を横組みにしたりとレゴ特有の工夫を加えています。

また都庁はポストモダンという装飾的な建築に属しています。都庁の窓のように見える線状の列は実は濃淡2種類の御影石による模様によってできています。これをレゴのパーツの表裏で表現しました。最上部の円形ドラム部分はわざとレゴをゆるく接続することで曲面を作る技術を用いて作りました。線のような模様が入っているので、デザイン的にもうまくいくと思いこうしました。こういうアイデアは、日々レゴと遊んでいる中から「こうすればうまくいくのではないか」ということが偶然思い浮かびますね。そして実際にやってみるとうまくいくという感じです。また、今回都庁は非常に大きいので強度も求められます。そこで、内部の骨組みもしっかり作っています。駒場で作っているので五月祭のために運ばなければいけないので、大きい作品を作るときは補強部分と分割部分を第一に考えて作っていきます。都庁の場合、上から6分割して、それぞれのユニットごとに組み立てていきました。

東大レゴ部

大変だったところを教えてください。

 これだけ大きい都庁の設計を一人で統一しなければならないというところです。今回設計者である僕(代表)が設計監修をしたわけですが、部員たちにどうやって伝えるか、指揮する難しさ、面白さを味わいました。実際の組み立てはまず私が半分オリジナルを手がけて、反対側を各部員にコピーしてもらいながら学んでもらうという感じです。部員の中には僕のアイデアを忠実に再現してくれる人もいて、頼もしかったです。みんなが頑張って作ってくれたので最終的には完成に至りました。

どうして都庁を作成することになったのですか。

 2007年は安田講堂、2008年は赤門、2009年はユータスくん(東大のマスコットキャラ)を作ったのですが、すべて東大に関わるものだったのでそろそろ東大ネタが尽きていました。そこで学外にも目を向けてみようと思いました。また今回は建物を造りたかったので、いい建物ないかなと探していたところ、 12月くらいに「都庁を題材としてやりたいな」と思い、都庁を作りました。

作品のパーツは新しく買ったものなのですか。

 うちのパーツは基本的に一番安く買える海外輸入で、パーツごとに買っています。都庁を作るのに使ったパーツは全部で15万円くらいします。

東大レゴ部
完成した都庁

最後に五月祭に向けて一言お願いします。

毎年来場者の方に楽しんでもらえるように頑張っているので、老若男女問わず楽しんでもらえることが一番です。MFA(※)については、毎年MFAについては上位入賞していますが(2007年1位、2008年3位、2009年2位)、あくまでレゴ講義などを通じて来場者の皆さんに楽しんでもらった上で、その結果入賞できたらうれしいです。

※MFAとはMFアワーズの略で五月祭の企画の中で特に優れたものを、来場者の投票で決定するコンテストです。


時間:全日
場所:法文二号館1階 文学生ホール

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掲載日:10-05-28
担当:大熊隆太郎
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