当日の様子(11月27日)

11月27日の様子

駒場祭の当日の様子です。

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博物館特別講座『愛憎の日独交流史:第一高等学校篇』駒場博物館

 年を召された方が多い中で行われた博物館特別講座「愛憎の日独交流史:第一高等学校篇」(岡本拓司先生)は、現在駒場博物館で行われている特別展「一髙/獨逸 〜第一高等学校資料に見る日独交流史〜」に関連した内容のものでした。

 この講座では、特別展が行われるまでの過程であったことについてと一髙の略歴についての説明があったあと、特別展で展示されているものの写真を見ながら戦前期の日本とドイツとの間の政治関係と文化交流についてのお話がありました。ここでは、戦前の日本とドイツが政治上では微妙な関係であったが、文化面では盛んに交流していたことについて話されていました。

 そして一髙の先生や広田弘毅、近衛文麿などの一髙出身の政治家や外交官について話された後に、日独間の青年交流の時のエピソードについてのお話がありました。

 この講座は、東京大学に在学していてもあまり知る機会の無い一髙について知ることができ、そのうえ特別展に興味をもつことができるような企画だったと思います。


担当: 廣瀬翔太 *

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TonicaTonica

 銀杏並木の喧騒を離れた5号館の1階で展示発表をしているTonicaの展示は、8種類のシンプルな3Dの立体を組み合わせて複雑な立体群をつくるというものです。立体の組み合わせ方を立体群の映し出されるスクリーンの手前にあるタッチパネルで指示し、できあがった立体群は音楽に合わせて動きます。タッチパネルでは8つの指示ができ、指示にはそれぞれ色が与えられています。具体的には赤を選ぶと立方体が出てきて、その近くでもう一度赤を選ぶと先ほど出ていた立方体の周りに新たに複数の立方体が現れるというものです。

 この展示は一見単純そうですが、見れば見るほど魅力に引き込まれる大変興味深いものだったと思います。


担当: 廣瀬翔太 *

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NSR東京大学運動会自転車部旅行班

 駒場祭最終日の正午ごろ、自転車部旅行班が仙台から400kmにわたる夜を徹しての自転車旅を終えて駒場キャンパスに帰ってきました。長旅を終え、応援部に迎えられて来場者と自転車部の仲間からのビールかけの祝福を受ける様子は感動的。夜通し寒い中を自転車で走ってきたにもかかわらず、自転車部のランナーたちの顔は喜びに満ちていました。


担当: 山内雄太 *

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特別講演会『負ける建築の可能性』駒場祭委員会

 隈研吾先生(東京大学工学部建築学科教授)は東京大学工学部建築学科のご出身ということで、講演はご在学当時のお話から始まりました。先生が東大に入学された当時は建築学科の人気が非常に高く、進学振分けでの競争も厳しかったといいます。しかし現在、建築学科の人気が極端に高いかといえばそのようなことはありません。この変化は、日本が右肩下がりの時代に入りつつある今、世間からの建築に対する視線が厳しくなっている(「ハコモノ」などと呼ばれ、無駄遣いの権化のような言われ方をしている)ことに由来するものではないか、と先生は指摘なさいました。

 このように、日本国内で建築の置かれている状況は厳しいものの、日本の建築に対する海外からの評価は依然として高いとのことでした。

 では、講演題目の「負ける建築」とは、いかなる建築のことなのでしょうか。先生は一時期、建築に対する風当たりの強さもあり、存在感のない建築を目指していらっしゃったそうです。その理念は、講演中に紹介された「見えない建築」(自然の中に隠れるような建築)というコンセプトにも表れていました。しかし、自分の設計した物を形にするためにはコンペに勝たなければならないという現実もあり、やはり建築物としての存在感は必要だと感じられたとか。そして現在は、物質としての特性を活かし「調和」を生みだすことを心がけている、と先生はおっしゃいました。

 結局、この講演では、先生の目指しておられる「負ける建築」について明言はされませんでしたが、周囲の環境に対する調和性・しなやかさのことを、「(周辺環境に対して)負ける」と表現なさっているのでないか、と筆者は思いました。


担当: 美世一守 *

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公開講座『錯覚体験で脳と心の関係にせまる』駒場祭委員会

 錯覚という一見面白くて簡単そうな単語に惹かれてか、村上郁也先生(東京大学大学院 総合文化研究科准教授)の「錯覚体験で脳と心の関係にせまる」という講演会は立ち見が出るほどの満席で始まりました。はじめに、錯覚というある種の異常な経験から、我々人間が目に入った光をどのように知覚しているのか、という脳のメカニズムを知ることができるということを説明なさいました。その後、多種多様の錯覚(だまし方にも色々と種類があるようです)を次々と見ましたが、そのひとつひとつに会場から感心する声が聞こえました。しばらく運動している物体が止まると逆方向に動いて見えたり、周りが赤色に囲まれているとその色が補色である緑色っぽく見えたり、基本的に慣性に逆らうように錯覚が起こるのだということを体験しました。講演の後半はそのような錯覚が起こる理由をモデルを立てて、ハードコアに解説しておられました。更には、この錯視を意図的に起こすことで、観察したいものをよりはっきりさせる夢のようなメガネの可能性を提示しておられました。全体を通して比喩の多い親しみやすい口調で、来場者も満足しているようでした。


担当: 外山翔平 *

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東京大学護身武道空手部大演武会東京大学護身武道空手部

 第一体育館の2階の卓球場で行われていた護身武道空手部による演武会。各学年に別れて型や瓦割り、板割りを披露してくれました。「押忍っ」と込められた気合は観客に十分に伝わり、圧倒されました。

 中には、実際に護身術として使える状況を紹介(カップルが不良に絡まれた、夜道で変態に追いかけられた、のシチュエーション別)しており、笑いを誘う面白いものでした。


担当: 小西達也 *

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Have you ever seen the unseen?えびフィレオ

 えびフィレオは「文化祭の為に何か特別なことをしたい」という有志の皆さんが集まった団体で、半年前から準備を進められていたそうです。ほぼ見知らぬ人たちが、それぞれ友達を引き込む形でこの企画の実行が為されました。

 「視覚が人から奪われたらどうなるか?」
このテーマに沿って 、1109教室の中からは一切の光が失われます。入室の前に針が光る時計までも取り外し、入室。段々と絞られていくライトの光を名残り惜しげに見つめ、完全に真っ暗になる瞬間は身が震えました。ライトを消す前に知り合い、自己紹介し合ったグループの仲間を手さぐりで探し、知ったばかりの名を呼びながら、文字通り暗中模索していきます。もはや自分が目を開けているのか開けていないのか、どこを向いているのかさえもわからない、無感覚の境地です。

 係の人の声がする方に従って、時には変な触感の物を触りながら(結局最後まで何なのか分かりませんでした)、暗闇の中段差を超え、座布団(らしきもの)に座りました。ここに至るまでに何回人の手を握り、何度名乗ったことか……暗闇だからか、妙な一体感が生まれていたように感じます。

 机の上ではまず粘土で今回印象に残ったものを作ることになり、私はニンニク(だったと思っています)を作りました。少なくともそのつもりでしたが、暗闇の中で粘土を弄ることの難しいこと! 外に出たあと作品を渡されましたが、到底ニンニクとは言えない物でした(笑)。そのあと予め頼んでおいたお菓子と飲み物を頂き(勿論これも手探り)、最初の場所へ。部屋の中をぐるりと一周したことになります。

 ランプの明かりが少しずつ灯され、久しぶりと感じてしまう光に、いかに普段視覚に頼り切っているかを実感します。

 毎日の生活では本当の「真っ暗」を経験することは少ないため、とても貴重な体験ができました。


担当: 小西達也 *

スピードキュービング東大大会2011東京大学ルービックキューブサークルTRCC

 ルービックキューブの公式大会が開催されているスピードキュービング東大大会。今年は日本初となる大学対抗戦も行われ、専修大学・慶應義塾大学・東京工業大学・早稲田大学・筑波大学・東京大学の六大学が参加しました(早稲田大学は都合により棄権)。内容は、各大学から選抜された4人のメンバーが順番にルービックキューブを完成させていき、合計タイムを競うというもの。結果は東京大学が1:06.43で優勝、主催者としての貫録を見せました。

 また、通常の3×3×3キューブの公式大会決勝はまさに神業を見ているかのよう。一瞬にして次々にキューブが完成されていくさまには目が離せませんでした。


担当: 山内雄太 *

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応援部駒場祭デモンストレーション東京大学運動会応援部

 運動会応援部の威勢のいい掛け声や演奏が正門周辺の人の足を引き止めていました。大混雑の中近づいてみるとリーダーと呼ばれる人の気合の入った演舞、キビキビとしたチアリーダーズのダンス、吹奏楽団の芯に響く演奏を見ることができました。東京大学の事実上の校歌である応援歌「ただ一つ」などが演奏されると、周りで見ていたOBや大学院生らしき人たちが一緒に歌ったり合いの手を入れたりしていました。


担当: 外山翔平 *

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東大踊々夢まるきゅうProject

 毎年駒場祭グランプリで上位を取っていく人気企画、それは東方プロジェクトを始めとした様々なキャラクターに扮して踊る東大踊々夢です。この日は3日目の昼時ということで、超満員でのパフォーマンスになりました。ニコニコ動画などの動画サイトで有名な曲を踊ったり、アクロバットな格闘シーンを演じたり、あっという間の1時間でした。踊っている出演者も周りで見ていた来場者も非常に楽しそうに笑っていたのが印象的でした。


担当: 外山翔平 *

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公開講座『翻訳質問箱 ―小説を訳す』駒場祭委員会

「我輩は猫である」

 駒場祭公開講座最後の講演は、文学部柴田元幸教授の「翻訳質問箱 ―小説を訳す」。30分の講演の後60分の質疑応答という少し変わった時間配分で行われました。


 冒頭で柴田先生は、翻訳を「塀の向こうの様子を外に伝えること」と譬えられました。庭で遊んでいる様子を、塀の外にいる子どもたちのうち1人が塀にかけた梯子の上から他の子どもたちに伝えるようなものだ、ということです。この比喩の通り、柴田先生は庭の様子(原文)を正確に伝える(翻訳する)ことが、正しく、楽しい翻訳であるとおっしゃっていました。

 では、「翻訳する」とは、たとえば英語を「ただ日本語に直す」ことと同義なのかというと、そういうことではありません。

 特に小説の場合、表面上の文意だけでなく表現技法も「翻訳」しなければなりません。ここで先生はご自身が訳本を出版されたEdward Goreyの“The Doubtful Guest”を例として挙げられました。訳題は『うろんな客』。原文は典型的な韻文で、先生はこれを七五調で訳されました。

 このように、翻訳とは「快感」をこそ伝えるものであって、それが無ければ翻訳とはいえないということが強調されました。

 もちろん、言語表記が異なる以上翻訳不可能なものもあります。最後に6コマの絵を上下さかさまにして読む12コマ漫画を例に挙げて、30分の講演は終わりました。


 60分の質疑応答では、翻訳に携わる方々が多く発言をされていました。ここではそのうちの一部を取り上げます。

 「(翻訳のための)英語力を上げるためには」という質問。先生は「英語が日常的に使われている環境に行く」と答えられました。翻訳学校のようなところだけで勉強すると、訳がすべて美文・粋な言い方になってしまうそうです。辞書をひくと単語や言い回しの「文語/口語」という分類はわかりますが、ほかにそれがふつうかそうでないか、すなわち新鮮な言い方なのか紋切型なのかということも重要な要素です。そういった感覚を身につけるために、英語にかこまれた環境に身を置くことを先生は勧められていました。

 つぎに「オノマトペ(擬声語)をどのように使っているか」という質問。先生は“trot”という単語を例に出されました。英和辞典をひくと「足早に歩く」などが出てくるのですが、もとの英単語の発音も考慮して、「とっとっとっと歩く」と訳されるそうです。

 関連して、具体的な動作よりもそれで何を表しているのかを重視するというお話に。“shrug”をただ「肩をすくめる」ではなく、「『仕方ないと言わんばかりに』肩をすくめる」とするような。これは先の「『快感』を伝達する」というお話と基本は同じですね。


 時間になっても挙手はやまず、終わりの挨拶の後も質問のある方々が先生のところで列を作られていました。翻訳家とあってリズム感のある語り口で、あっという間の90分間でした。


担当: 平山いずみ *

エンタメノベルとメディアミックスの関係――電撃文庫の場合――東京大学情報学環教育部コンテンツゼミ

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電撃文庫『アクセル・ワールド』
著/川原 礫 イラスト/HIMA

電撃文庫『ソードアート・オンライン』
著/川原 礫 イラスト/abec
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 コンテンツゼミが電撃文庫編集部副編集長の三木一馬氏、「アクセル・ワールド」(2008年電撃小説大賞<大賞>受賞作)「ソードアート・オンライン」の著作で知られる川原礫氏をお招きして行われた講演会。テーマは「メディアミックス」で、メディアミックスに重きを置かれている電撃文庫の内部の方から貴重な話を聞くことが出来ました。講演会はまず、「灼眼のシャナ」「とある魔術の禁書目録」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」そして「アクセル・ワールド」など有名作の担当をしておられる三木氏のお話から始まりました。

 そもそもメディアミックスを電撃文庫がそこまで重視するのは何故か? 三木氏はこれらを自作のパワーポイントで説明して下さいました。

 まず第一に「好きな作品を別の媒体で楽しみたい」というユーザーニーズの存在。なるべく作品の世界に浸りたい読者の為の、「最大のファンサービス」なのだそうです。

 第二に「別のクリエイターが作ってもその作品を楽しめる」コミュニティ感が昨今形成されていること。

 更に宣伝チャンネルが増えることによる宣伝の効率化、アピール力の増加も重要です。また、作品の「盛り上がってる感」もユーザー視点では確かに大きな要素でしょう。

 以上まとめて、三木氏は「空気を読んだメディアミックス」と言い表し、そのコンセプトを明確にして打ち出すことを何より重視していると仰っていました。

 このような話を時折冗談で会場を沸かせながら終えられたあと、お待ちかねの三木氏と川原氏の対談が行われ、さらに「アクセル・ワールド」アニメプロデューサーの中山信宏氏と、同じく「ソードアート・オンライン」アニメプロデューサーの柏田真一郎氏という、まさかのサプライズゲストも加わりました。

 聴いているだけでも楽しいアニメ制作現場のナマの声。席は勿論満員で立ち見も出る中、2時間以上に渡って行われた今回の講演も、興奮さめやらぬまま終了の時間となりました。高校生から社会人までの幅広い層からの質問も多く、クリエイター側とユーザー側が触れ合える貴重な機会になりました。


担当: 小西達也 *

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だるまかつぎ東京大学運動会少林寺拳法部

 駒場祭最終日も終わりに近づいたころ、駒場キャンパス内を練り歩く巨大な御輿の姿が現れました。運動会少林寺拳法部が主将を模したダルマを担ぐ毎年恒例の「だるまかつぎ」です。ところどころで部員によるパフォーマンスを加えながら、銀杏並木を通って正門まで進んでいく様子は周囲の来場者の視線を集めており、大勢の来場者がついていきました。最後は正門前にて部員が公開練習を行うなど、駒場祭の終わりを熱く盛り上げていました。


担当: 山内雄太 *

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ミス&ミスター東大コンテスト2011東京大学広告研究会

 いちょうステージで行われた、毎年恒例「ミス&ミスター東大コンテスト」。熱心なファンもうちわ片手に押し寄せる中、知と美の両者を兼ね備えた「ミス東大」「ミスター東大」が、事前のウェブ投票と、当日の審査員と来場者の投票によって決定されました。

 ミス候補・ミスター候補による踊りや演奏などの自己アピールの後、ミス候補はお色直しのため、一旦退場します。その間ミスター候補は、男を試される数々のシチュエーションにチャレンジし、会場を大いに沸かせました。

 そして、ウェディングドレスに身を包んだミス候補、タキシードを身にまとったミスター候補たちが続々登場すると、その度ごとに会場は大きなどよめきと多くのフラッシュに包まれ、候補者たちの美しさ・格好よさに思わず溜息を漏らしてしまう場面も見られました。

 気になる結果は以下の通りで、華麗なダンスを披露し、その笑顔で観客を虜にした諸國沙代子さんがミス東大の座を射止めました。

右上の写真、右側より
ミス東大:諸國 沙代子さん(理科二類1年)
準ミスター東大:熊谷 崇秀さん(法学部3年)
準ミス東大:大石 彩佳さん(文科一類2年)
ミスター東大:服部 巧さん(文科二類2年)


担当: 松本周晃 *

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フィナーレ駒場祭委員会

 太陽が傾きかけ、夕方の空も徐々に暗くなり、第62回駒場祭もついにフィナーレを迎えます。ステージのスケジュールの都合上、例年に比べ少し短縮された形となりましたが、これまでの3日間の熱気はそのままに、いちょうステージの盛り上がりは最高潮となっていました。

 まずは今回の駒場祭に参加した全企画を対象とした、人気投票「駒場グランプリ」の結果発表が行なわれました。模擬店やパフォーマンス・学術文化など、各部門ごとの1位から3位までが発表され、各団体の代表がステージへ上り豪華賞品を受け取っていました。そのたびに観客からは拍手や喜びの声があがっていたのが印象的です。その後、パフォーマンス部門2位のまるきゅうProjectによるダンスが披露されました。

 毎回恒例となった駒場祭の公式テーマソングが歌われた後、司会の2人から終わりの挨拶があり、3日間続いた第62回駒場祭も終わりを迎えました。今年は駒場祭委員長からの挨拶は都合からか残念ながらありませんでしたが、この祭りを支えた駒場祭委員のみなさんに、感謝の意を表したいと思います。


担当: 赤松航太 *

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掲載日:11-11-27
担当:UT-Life