理系研究室紹介(工学系研究科)

社会基盤学専攻 地域/情報研究室の学生に、理系の研究室の様子をインタビューしました。


理系研究室の様子

研究内容について

私が所属しているのは工学系研究科社会基盤学専攻の地域/情報研究室という研究室です。その研究内容は非常に多岐にわたっていますが、大まかには「空間情報研究」と「土木史研究」の2つに分類することができます。前者は国土・都市に関わる様々な情報を統計的に処理し、GIS(地理情報システム)などの手段を用いて(例えば主題図のような形で)視覚化することに力を注いでおり、後者は公文書や新聞記事、あるいは古地図のような歴史資料を用いてこれまでの都市、あるいは土木工学の軌跡を辿ることに主たる関心を寄せています。このようにその手法には大きな違いがありますが、どちらも過去・現在にわたる既存の資料を統合し、未来の国土・都市の再生に資する情報を提供することを目的としている、という点では共通する部分も多々あるといえます。

一日どのように生活しているか

部屋としての「研究室」には地域/情報研究室の他に交通・都市・国土学研究室の学生も一緒に机を並べており、地域/情報研のみでは10人弱、全体ではおよそ30人程度の学生が在籍しています。とはいえ、どちらの研究室も大掛かりな実験装置を必要とすることは少ないいわゆる「計画系」の研究室ですので、部屋はパソコンの置かれたデスクが並びどことなく普通のオフィス然としています。私は主に歴史研究を行っているので必ずしも研究室で作業する必要は無いのですが、週に数コマある講義に出席したり、友人と研究の状況について情報交換をしたりするために何だかんだで毎日のように研究室には顔を出しています。

研究面の話をすれば、現段階では卒業論文で扱ったテーマを学会の雑誌に投稿すべく更に深く研究し、新たな論文の形にまとめているところです。数ヶ月に1度ほどゼミで進捗状況を発表する機会があるほか、指導教員との個人的な面談などもしばしばあるため、なかなか気が休まることはありません。

また、本筋の研究とは別に様々なプロジェクトに参加することもあります。特に今年(2011年)は東日本大震災に関連した調査などがあり、私自身も実際に現地へ赴いたり、その際の様子を五月祭に出展するなど、震災の被害状況を土木を学ぶ学生という視点から多くの皆さんに伝えることを目標とした活動を行いました。

そして、研究室で学位論文(卒業論文・修士論文)を手がけないのは原則として修士1年だけなので、研究室の雑用は基本的に修士1年がやらねばならないですし、その他学部3年生を対象にした演習のTAや就職活動などもあり、なかなか多忙な日々を送っています。

学部生の時との違い

私は学部生の時と同じ専攻、同じ研究室に所属しているため、生活面や研究面で大きな変化を感じたことはあまりありません。

強いて挙げれば、工学系研究科では講義の大半が英語で行われるということが大きな違いの一つと言えるでしょう。内容自体も学部時代よりも掘り下げたものになっているため、少し聞き逃すと話についていくのが大変なこともままあります。その理由としては大学院の講義では出席者のおよそ半数、多い時にはそのほとんどが留学生である、ということが挙げられるのですが、英語での講義には日本人の学生はもちろん、教員も少なからず苦労しているようには見受けられます。

ちなみに、スライドを作ってプレゼンテーションをする演習形式の講義も英語で行われるため、留学生と英語で話し合いをしつつ発表の内容をまとめ、英語で発表する、などということも往々にしてあります。

進学前後の院への印象の変化

私が学部生だった頃から研究室には多くの大学院生が在籍していた上、学部生の大半はそのまま大学院に進学するという事実もあって大学院の存在は私にとって非常に身近なものであったといえます。ですので、特段何か印象が変わったとか、そういった事はなかったように思います。

ただ、「大学院では研究に専念できる」という割には、修士1年の後半には早くも就職活動が始まってしまう(社会基盤学専攻の修士課程の学生はおよそ8〜9割が企業・官庁に就職します)ため、その点は少なからず当初の印象とは違ったかな、とは思っています。

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掲載日:12-03-09
担当:関口慧斗
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