文学部(言語文化学科言語学専修課程)

文学部言語文化学科言語学専修課程の学生に、文学部の様子をインタビューしました。


文学部三号館

―文学部の学生として何を勉強していますか?

3年生のうちは言語学研究をやっていくための基礎や基本的な考え方を身につけるための講義が多いです。「言語とは何か?」ひいては「人間とは何か?」という本質的な問いの答えにせまるためには、音声学的、心理学的、統語的、意味論的、比較言語的などさまざまなアプローチ方法がありますが、そのようなアプローチをするためにどのような知識をもとにして、何を考えればをいいのかを学びます。おそらく一般の人にとって「言語学」とは何なのか、その実態はよくわからないものでしょう。それは僕のような言語学の学部生にとっても実は同じだったりします(笑)。

勘違いでありがちなのは、言語学専攻の人や教授は相当多言語に堪能であるという先入観です。もちろん、色々な言語をかじっていますし、ある言語がどういう分類のなされる言語であるなどといった、言語学的な知識は結構豊富ですが、一概に多言語に堪能であるとはいえません。

基本的に文学部というのは「人間とは何か」という大きな命題に挑戦しているのではないでしょうか。そして私の学科は「言語」という切り口からアプローチしようとしています。

「音韻論研究」「言語学概論」「比較言語学」「音声学」「認知文法入門」「日本語教育と日本語文法」「日本手話研究」「英語学概論」(内容は生成文法です)「仏語学概論」といった講義が開講されています。

―授業の雰囲気、講義形態はどのような感じですか?

私の学科は文学部3号館6階にあります。同フロアには言語学の学部生や院生などが自由に集まってくつろいだり話をしたりできるラウンジ的な部屋、教授の部屋、そして講義が行われる研究室と呼ばれる部屋などがあります。研究室はそんなに広くはなく、25人程度でいっぱいになります。言語学科の授業は基本的にここで行われます。なにかイベントがあるときにもたまにここを使ったりします。

講義は基本的に教師が前で話し続ける感じですが、人数が少ないので学生の発表も盛んに行われます。とくに言語学科においては言語的に様々なバックグラウンドを持つ人が多いのでみんな違った意見を持っていて面白いですし、その意見が場の議論に重要な示唆をもたらすことも少なくありません。雰囲気も和気藹々としていますよ。

―文学部の学科について教えてください。

研究室全体で何か研究をしているというわけではなく、各人がそれぞれテーマを持って研究しています。例えば「トルコ語のダイクシスについて」といったような。

といっても、研究室というのは完全に勉強する空間というよりも、ラウンジ的な感じです。他の人の意見がひらめきの参考になることも多いので、結構重要だったりします。

―教授といわゆるコネは作れるんでしょうか?

3年で私はあまり研究室通いしてないのでコネとかはわかりませんが、同じ階に全員の部屋がありますし、かなり気軽に話しかけたり話しかけられたりする環境ではあります。人数が少ないのでみんな顔なじみですよ。

―バイトはしていますか?

1年の7月から家庭教師のバイトをしています。大体週2程度。現在住んでいる学生寮の先輩に紹介していただきました。今はお休み中です。また、2年の4月から最寄駅前のパスタ屋さんでもバイトをし始めました。飲食はやはりそれなりにきついですが、面白いことも結構あります。

―実家生ですか、下宿生ですか?

地元の県人寮です。

―高校の頃の生活について教えてください。

東大を意識し始めたのが高校2年生の12月頃です。

どのように勉強をしたらいいのかは実際によくわかっていませんでした。今思えば非効率的なことを結構していたと思います。数学、現代文に特に苦手意識がありました。基本的に高校時代は学校で与えられる課題をなんとかクリアして復習して覚えようとしていました。先生もそうするように仰っていましたので。3年生の10月頃は睡眠4時間とか、無茶なこともしていた気がします。今思えばちゃんと寝た方がいいんでしょうけどね。結局一浪して合格です。浪人期はちゃんと寝てましたよ。勉強は一日10〜12時間くらいでしょうか。

部活は弓道を3年の6月までやってました。いまでもたまに会ったり電話かけたりする友達がいます。

―受験で大変だったことは何ですか?

数学ですね。模試でも10/80くらいしか取れなかったこともありました。自分は割と英語でとれたので数学は2問解ければ受かる計算でいました。

あと、社会(地理、世界史)はやっぱりどういう風に勉強していいかよくわからなかったですね。数学のように「これを解いたら終わり!」という区切りを自分でつけるのが大変。色々つながってるのであれもこれも確認したり調べたりしているとあっという間に時間が過ぎていきました。勉強がぐだぐだになりやすく、予定時間を超過して他にしようと思っていたことができなかったり、とかざらでしたね。

―東大に対するイメージとその変化について教えてください。

結構イメージ通りな部分もあれば、そうじゃない部分もあります。特に人間は。大学なんでいろいろな人がいるのは当然なんですが、やはりみんな積極的で自信に満ちている人が多い感じがしますね。これはイメージ通り。オタクっぽい人や変人が多いのもイメージ通り(笑)。意外とフツーな人の方が少ないのはイメージ通りではなかったです(笑)。

あと、こう言っちゃなんですが、講義は意外とつまらないです。これは教授によってだいぶ違います。もちろん人気のある講義は面白いですよ。

自分が東大生になってみれば、受験期に抱いていた「東大ってすげー!」的な感情は当然なくなりましたね。むしろ少し親近感が沸く感じです。そう考えると周りの東大生も割とフツーに見えてこなくもないかも。

―将来の夢・進路を教えてください。

もうそろそろ就活の時期ですが(編註:インタビューに協力していただいたのは学部3年の8月です)、ぶっちゃけまだ明確なビジョンがなくて焦り中です(笑)。ただ、言語学に進学したからそれを生かせる仕事などとは考えてもないし、そんな職場は無いでしょう。金融とかマスコミ関係とかに興味を持っている人がいて、実際その辺の就職が多いみたいです。

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掲載日:11-10-16
担当:亀甲博貴
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