医学部(オープンキャンパス2012)

医学部

医学部企画は模擬講義と博物館見学の2本立てで、今回は模擬講義の取材に行ってきました。

模擬講義は副医学部長の挨拶から始まり、宮崎先生の講義へと移りました。午前中の講義のテーマは「現代系の病気について」でした。

宮崎先生は元々東大病院の臨床医でしたが、治療の困難な病気を有する患者に対して対処療法しか用いることができないことに心苦しさを覚え、病気の根本的な原因を知るべく研究医の道へと進まれたそうです。

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講義は次のような内容でした。現代ではライフスタイルの変化に伴い、肥満や脂肪肝、糖尿病といったいわゆる現代病を患う人が増えていますが、これらの発症には順序があり、まず肥満になってから他の病に罹ることがほとんどです。人間には飢餓状態に備えてエネルギーを蓄えておくシステムと、太りすぎに備えて細胞中の脂肪を分解するAIMという物質が存在しています。太りすぎにより、この両方が同時に過度に作用することで、身体全体が慢性的な弱い炎症を引き起こしている状態となり、肥満から次のステップへと病は進行していきます。すなわち、肥満の初期の段階ではAIMを患者に投与し、過度に肥満の患者にはAIMを抑えることが有効であると考えられます。つまり、生活習慣病の一つ一つを治療するのではなく、肥満という生活習慣病の元となる原因に対処することが必要なのです。

このように、現代では病の根本的な元凶を見つけ治療することが肝要であり、そうした病気を”一網打尽”にできる方法を見つけるのが研究医としての喜びであり、また役割でもあるとのことでした。

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掲載日:12-08-07
担当:川口倖左
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