工学部(オープンキャンパス2012)

工学部

工学部2号館では、様々な模擬講義が行われていました。その中でも、「津波の破壊力と防災の最前線」という題目で、東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻の佐藤愼司教授が行なった模擬講義を取材しました。一番初めの講義でしたが概ね席は埋まっており、高校生が大学の講義を肌で感じようと意気込んでいるのが伝わってきました。

今回の模擬講義のテーマは、巨大津波の特性、津波の高さと陸上への氾濫、そして津波防災の方向性についてでした。まず、プレート間のずれから地震が生じ、それに伴う水位の変化が、水深に対して変化の広がる面積が非常に大きいために、水が横方向ではなく縦方向に逃げるようになり、大きな波が生ずるという津波のメカニズムについて図を用いながら説明され、次に、津波の高さについての指標の多様性や、実際の氾濫の様子を図や動画を用いて示されました。最後に、そうした津波の対策としてどういういったことが大切か、について説明されました。総合的な対策としては、ハードとソフトの組み合わせが大切とのことで、堤防などのハードの面から防護するには一定の限界があり、避難などの減災というソフトの面からの対策も必要で、数十年で人間の考えは変わってしまうので、それを念頭に置いた対策を必要としているとのことでした。

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どの場面でも、図や動画といった感覚に訴える方法で講義がなされましたが、時折流体力学などによる定量的な説明も垣間見えて、高校生にとっては大学での研究内容の外観と知るのと同時に、大学においてさらに深まる学習内容の一端を知る事ができる良い機会になったのではないでしょうか。

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掲載日:12-08-07
担当:池田拓也
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