進振り体験談

文科三類→工学部都市工学科都市環境工学コース(第一段階)

1.東大入学時に希望していた進学先はありましたか。

人がどんなことを考えて生きてきたのかを学びたいと思っていたので、文学部思想文化学科を漠然と考えていました。入学後は、文化人類学や現代思想などを学べる教養学部教養学科超域文化科学分科にも興味を持ちました。

2.進振りを意識し始めたのはいつごろですか。(そのときに考えていた進学志望先候補はありますか?)

志望する進学先を決めなければならないということは1年生の夏学期から考えていましたが、1年生の頃は、絶対にここに行きたいという学科はなかったので、勉強したいことを真面目に勉強して、それに伴う成績で行けるところに進学しようとのんびり考えていました。2年生になる前の春休みに、教養学部での1年を踏まえて何を学びたいのか自分に問い、考えました。人がどのような生活を営んできたかを学ぶだけでなく、その営みを守れるような学問をしたいと思いました。そして、人と自然の関わる領域を学びたいと考え、特に防災に何らかのアプローチができそうな進学先を考え始めました。それが、文学部行動文化学科社会学専修と、工学部都市工学科でした。

3.進振りの制度についてどのくらい調べましたか。進学志望先を考えるにあたって役立ったものはありますか。

2年生の春から、いくつか進学したい学部・学科の候補が浮かんできたので、夏学期の履修を決めるときには、候補として考えている学部・学科が駒場で開いている講義(出前講義)や、単に「おもしろそう」という興味ではなく、「こういう学問をしてみたい」という興味がある授業を取りました。工学部都市工学科が駒場で開講している授業の後などに、都市工学科の先生方に「文系から都市工学科に行くというのは大丈夫ですか?」と伺ってみると「大丈夫だよ。文系から来た学生もいるよ。」という返事をいただいたので、本格的に都市工学科への進学を考えられるようになりました。 工学部都市工学科に魅力を感じてはいましたが、入学前から興味があった文学部についても引き続き検討していました。文学部のガイダンスで配布される学部案内にはそれぞれの専修におかれている研究室の紹介が載っているのでそれを参考にして、どこでどんな勉強ができるのかを調べました。

4.進振りを意識してやったことはありますか。

進学志望先候補の学科が開講している授業を取ってみました。5月末の駒場リサーチキャンパスの公開にも行ってみて、興味のある分野の研究室の展示をのぞいてみました。研究の展示では、社会と密接に関わりながら技術を使うことによって、人々の生活に直接貢献する形で進められている研究に憧れ、都市工学科に行きたい気持ちが強くなりました。

5.進振りに関してこれをやっておけば良かった、ということがあれば教えてください。

私は興味のある授業を選んでいたら、総合科目D系列で人間・環境一般の授業ばかりを取ってしまっていました。進振りの点数には「総合科目『……一般』の単位については、16単位の中に算入できるのは、1系列から2単位まで、計4単位までである。」という規定があります。「……一般」の理系の講義は、幅広い視点から理系の学問に触れることができますが、数学や理科の高度な知識が必要とされないものが多いため、文科生には魅力的だと思います。うっかりこの規定を忘れて「……一般」ばかりを履修しないようにくれぐれもご注意ください。

6.他に進学を考えていた学部・学科はありますか。最終的に現在の進学先を選んだ決め手は何でしたか。

工学部都市工学科の都市計画コースと都市環境工学コースで迷いました。第2志望として、農学部森林環境資源科学専修も考えましたが、都市という多くの人の生活基盤から人と自然の関係とその将来を考えたいと思い、都市環境工学コースを選びました。文学部社会学専修にも魅力を感じていましたが、やはり都市を中心に技術的なことも学びたいという思いが強くありました。

9.進学先の様子を教えてください。

都市工学科では、様々な側面から都市の環境や都市計画に関する授業が開講されています。演習以外の授業は都市環境工学コースと都市計画コースで共通しています。環境コースの演習は、環境問題についてグループで議論や分析、実験を行うもので、これからが楽しみです。

10.進振りの感想を自由に書いてください。

進振りがあったことで、入学時には考えもしなかった学科に進学することになり、これはこれでよかったと思っています。1年生のときは専門的に学びたいことが決まっていなかったので、いろいろな分野を考えました。専門科目を学び始めた今、そのときに迷った社会学や哲学なども、都市工学と繋がっていることを実感しつつあります。迷った分だけ、専門にしようとする分野以外の領域にも、アンテナを張るようになれるのが進振りの良いところだと思います。


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掲載日:08-06-24
担当:UT-Life