東大における数学の授業

東大では、数学の授業はまとめて数理科学と呼ばれます。1・2年生で数理科学が必修科目となっているのは、理系の1年生のみです。文系が選択科目として数理科学の授業を受けることも可能で、2年生向けの数理科学の授業も「数理科学Ⅰ」から「数理科学Ⅴ」まで分野ごとに用意されています。今回は、理系1年生の必修科目である「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「数学演習」を紹介します。

数学Ⅰでは、高校で学習した微分・積分を発展させて、解析学の基本的な考え方を学びます。理科一類生に対してはAコース、Bコースの2種類が用意され、Aコースでは極限について厳密に取り扱い、Bコースでは具体的な計算問題をメインに扱います。各クラスに対して指定されている曜日・時限に両コースが同時開講され、学生は自由にコース選択をすることが出来ます。Aコースには、理学部進学を考えている人・証明が好きな人が多く、Bコースには、工学部進学を考えている人・計算が好きな人・数学が嫌いな人が多いようです。理科二類・三類生に対してはコース分けはなく、学生は基本的な考え方の習得とともに、実際の計算やその応用について学びます。

数学Ⅱでは、中学以来学んできた連立一次方程式や高校で学習したベクトル・行列の考え方を発展させて、線形代数学の基礎を学びます。数学Ⅱにはコース分けはありません。

数学演習は、数学Ⅰ・数学Ⅱの各講義に対応する数学Ⅰ演習・数学Ⅱ演習からなり、両者が隔週で行なわれる特殊な授業です。数学Ⅰや数学Ⅱには期末試験がありますが、数学演習では授業中の演習のみを評価対象とする先生が多いです。

クラスによっては講義も演習も同じ先生のことがあり、その場合は講義の試験問題が演習問題と似た傾向なので、講義のテスト対策がしやすくなります。

このページにコメントを送る
このページへの評価:
いい!よくない!
掲載日:07-05-08
担当:麻生尚文
*