主題科目について

教養学部の前期課程の講義は、基礎科目・総合科目・主題科目の大きく3つに分けられます。基礎科目は語学などの必ず受講しなければならない講義で、総合科目は自由に選択できる講義です。主題科目は少人数のゼミ形式で行われるものが多く、その内容に応じてテーマ講義・全学自由研究ゼミナール・全学体験ゼミナールという3つに分けられます。このうち全学体験ゼミナールは平成18年度から新設されたものです。

基礎科目や総合科目の成績は、その平均点が進学振り分けの際に用いられますが、主題科目の成績は合格か不合格のどちらかで、点数がつかないため、進学振り分けの平均点には影響しません。また、成績認定も出席とレポートによるものが大多数を占め、試験を行うものはほとんどありません。従来、主題科目は選択しなくても進学することができましたが、平成18年度入学者から少なくとも1講座は受けなければならない選択必修科目となりました。

主題科目の分野は多岐に渡ります。一例を挙げると、裁判所や刑務所などの見学を通じて人権問題について考えるゼミ、まちづくりや商店街振興など公的政策立案を体験するゼミ、政治学に関する書物を多読・乱読するゼミ、科学ウェブサイトを運営するゼミ、レーシングカーを作るゼミなどがあります。囲碁・極拳・坐禅といったものを扱うゼミもあります。

ちなみに、筆者は教養学部前期課程に所属していたとき、全学自由研究ゼミナール5講座を履修しました。どのゼミも特徴的で、千葉の干潟や沖合の実地調査に行ったり、輪講形式で時間生物学の教科書1冊を順番に勉強していったり、クリーンルームで青色LEDやマイクロマシンを作ったりしました。また、駒場Ⅱキャンパスにある生産研究所や先端技術研究所で開講されているUROP(Undergraduate Research Opportunity Program)というゼミなど、興味のある研究室を選び、研究室の教員の方と相談しながらテーマを決めていくというような自由度の高いゼミもあります。

このように主題科目では、教員から生徒への一方通行の講義とは違った貴重な体験をすることができ、実際の研究を垣間見ることができます。進学振り分け前にこのような体験をすることは、将来の進路を決めていくにあたり一つの手がかりとなるのではないでしょうか。

リンク:主題科目ルポ

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掲載日:07-05-08
担当:廣瀬俊典
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