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コラム:数理科学・物質科学のA・Bについて

学びナビの理系1年夏学期の時間割を見てみると、「数学IB」や「力学A」といった、AやBが付いた科目があるのがわかります。
 AやBといった記号が付く科目は、理科一類では数理科学の「数学I」と、物質科学の「力学」「電磁気学」。理科二・三類ではいずれも物質科学の「化学熱力学」と「力学」「電磁気学」です。これらはすべて基礎科目で必修です。

理科一類生の数学のA,Bは、解析学を扱う「数学I」にのみあり、線型代数学を扱う「数学II」にはありません。「数学IA」は実数の性質や数列・関数の極限について厳密に扱うことを重点に置いたコースで、これが標準となっています。「数学IB」は実際の例や具体的な計算を数多く行うことを重点に置いたコースです。この2つは同じ時間帯に開講されるので、どちらか1つを選択します。数学IA、IBの履修人数はほぼ1対1となっています。
 また、「数学I」は理科二・三類にも必修科目としてありますが、こちらはA,Bの選択はなく、全員同じ講義を受けます。「数学I」の内容は理科一類の「数学IB」に相当します。  文科各類でも基礎科目の社会科学の中に「数学I」、「数学II」が選択可能な科目として存在しますが、こちらにもA,Bはありません。

物質科学の「力学」「電磁気学」「化学熱力学」にもA,Bはありますが、こちらは数学とは違った目的で分けられています。
 物質科学のA,Bは、高校で物理を履修しなかったなどの理由で、大学入試で物理を使わなかった人のために設けられているものです。物理を高校で本格的に勉強しなかった初学者が、大学の物理学を他の人といっしょにするのは大変だという配慮があるためです。Aが入試で物理を使った人、Bが使わなかった人のコースです。この2つも同じ時間帯に開講され、どちらか1つを選択します。なお、入試で物理を選択していなくてもAコースを選ぶこともできます。
 大学入試での物理選択者が10割に近い理科一類では、ほとんどの人が自動的にAコースを履修することになります。理科二類・三類では、クラスにもよりますがおよそ7〜8割の人がA、2〜3割の人がBを選んでいます。

なお、AとBで成績の取り扱いに差はなく、また進学振り分けに関しても、A,Bのうち一方を指定して要求されることはありません。
 ただし理学部数学科や情報科学科、物理学科、教養学部基礎科学科数理コース、工学部数理工学科など、数学を本格的に使う分野への進学を希望している人は、Aコースを選択することが推奨されています。

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掲載日:07-12-28
担当:UT-Life
記事掲載日:09-06-26
担当:小長谷貴志
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