コラム

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コラム:語学の単位取得と救済措置

前期課程2年間の学習で大きなウェイトを占め、多くの東大生を悩ませる語学の授業。理系でも基礎科目(必修科目)の単位数の3分の1以上が語学によって占められており、文系ではその割合がさらに高まります。

また、語学という学問には独特の難しさがあり、長期的な積み重ねが不可欠であるということも話をややこしくしています。すなわち、ひとたび授業についていけなくなると後で追い付くのがきわめて困難で、試験での高得点はおろか単位取得すら危ういという状況に陥ってしまうのです。実際、語学の単位不足が原因で留年する羽目に陥る学生も少なくありません。 成績不振者に対する救済制度が何重にも張り巡らされているのがせめてもの救いですが、それも非常に複雑なものなので、気を付けないと、救済を受ける折角のチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。そこでここでは、読者の皆さんが救済の対象になるのか否かを、時期ごとに確認してみようと思います。

なお、ここに書かれている内容は、2012年5月現在のものです。変更がなされる場合もありますので、情報を利用する際は「履修の手引き」のほか、掲示板なども十分に確認するようお願いします。

また、以下に記述がある「他クラス聴講」では、いずれも、最大75点までしか与えられないことにも留意して下さい。

学期末試験を欠席した場合

原則として追試験は行われませんが、病気・事故等の正当な理由がある場合に限り、その証拠(公的文書)とともに理由書を教務課に提出する等の必要な手続きをとり、かつ当該外国語部会の審査で認められることで、追試験を受験することができます。

リンク:もしも試験を受けられなくなったら

初修外国語(理科各類)

2学期末
1・2学期(一列・二列合算、8単位分)の評点の平均が40点未満の場合は、留年が確定します。これに対する救済措置はありません。
3学期初
1学期の一列・二列が不可点の場合は、該当する列の他クラス聴講が認められます。他クラス聴講が必須というわけではありませんが、進学振り分けの平均点を上げるという意味でも、また(人によっては)4学期の特修クラス受講を避けるという意味でも、ここで他クラス聴講しておくのが無難だと言えるでしょう。
3学期末
1・2学期(一列・二列合算、8単位分。他クラス聴講をした場合は、元の成績と他クラス聴講の成績のうち良い方で計算)の評点の平均をXとします。
X≧50の場合、必修の8単位全てが認定されます。
40≦X<50の場合、4学期の特修クラスを受講することになります。
この時点でX<40となることは制度上ありえません。
4学期
特修クラスで合格すれば、必修の8単位全てが認定されます。
特修クラスで合格できなかった場合、留年することになります。

初修外国語(文一・文二)

2学期末
1・2学期(一列・二列・演習合算、12単位分)の評点の平均が40点未満の場合は、留年が確定します。これに対する救済措置はありません。
3学期初
1学期の一列・二列・演習の中に不可点がある場合は、該当する科目の他クラス聴講が認められます。他クラス聴講が必須というわけではありませんが、進学振り分けの平均点を上げるという意味でも、また(人によっては)4学期の特修クラス受講を避けるという意味でも、ここで他クラス聴講しておくのが無難だと言えるでしょう。
3学期末
1・2学期(一列・二列・演習合算、14単位分。他クラス聴講をした場合は、元の成績と他クラス聴講の成績のうち良い方で計算)の評点の平均をYとします。
Y≧50かつ、3学期の二列の成績が50点以上の場合、必修の14単位全てが認定されます。
前項に当てはまらず、かつY≧40の場合、4学期の特修クラスを受講することになります。
Y<40の場合、進学振り分けの対象とならず、降年が確定します。

リンク:前期課程の留年と降年

4学期
特修クラスで合格すれば、必修の14単位全てが認定されます。
特修クラスで合格できなかった場合、留年することになります。

初修外国語(文三)

2学期末
1・2学期(一列・二列・演習合算、12単位分)の評点の平均が40点未満の場合は、留年が確定します。これに対する救済措置はありません。
3学期初
1学期の一列・二列・演習の中に不可点がある場合は、該当する科目の他クラス聴講が認められます。他クラス聴講が必須というわけではありませんが、進学振り分けの平均点を上げることに繋がるうえ、後で留年の憂き目にあわないためにも、ここで他クラス聴講しておくのが無難でしょう。
3学期末
1~3学期(一列・二列・演習合算、14単位分。他クラス聴講をした場合は、元の成績と他クラス聴講の成績のうち良い方で計算)の評点の平均をZとします。
Z≧40の場合、進学振り分けの対象となり、4学期に進むことができます。
Z<40の場合、進学振り分けの対象とならず、降年が確定します。
4学期初
Z<50かつ、2学期の一列・二列・演習の中に不可点がある場合、該当科目の他クラス聴講が認められます。ここでも他クラス聴講が必須というわけではありませんが、留年のリスクを減らすという意味では他クラス聴講しておくべきだと言えます。
4学期末
1~4学期(一列・二列・演習合算、16単位分。他クラス聴講をした場合は、元の成績と他クラス聴講の成績のうち良い方で計算)の評定の平均をW1、3・4学期(計4単位)の評点の平均をW2とします。
W1≧50かつW2≧50の場合、必修の16単位全てが認定されます。
前項に当てはまらず、かつW1≧40・W2≧40の両方を満たす場合、認定試験の受験が認められます。
W1・W2の片方または両方が40未満の場合、留年することになります。
認定試験
認定試験に合格すれば、必修の16単位全てが認定されます。
認定試験に合格できなかった場合、留年することになります。

既修外国語(英語)

2学期末
1・2学期(一列・二列合算、8単位分※)の評点の平均が40点未満の場合、留年が確定します。これに対する救済措置はありません。
3学期初
1学期の一列、1・2学期の二列の中に不可点がある場合、該当科目の他クラス聴講が認められます。
3学期末
1~3学期(一列・二列合算、10単位分※。他クラス聴講をした場合は、元の成績と他クラス聴講の成績のうち良い方で計算)の評点の平均をVとします。
V≧50の場合、必修の10単位(※)全てが認定されます。
40≦V<50の場合、4学期の特修クラスを受講することになります。
V<40の場合、進学振り分けの対象とならず、降年が確定します。
4学期
特修クラスで合格すれば、必修の10単位(※)全てが認定されます。
特修クラスで合格できなかった場合、留年することになります。

※文三の場合は「英語演習」も加わり、2単位ずつ多くなる。

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掲載日:07-12-28
担当:UT-Life
記事掲載日:12-07-18
担当:美世一守
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