必修・準必修(文理共通科目)

東大1・2年生の「必修科目」「準必修科目」について紹介していきます。

文理共通の必修・準必修科目

外国語

大学では、高校までで学んだ外国語、すなわち既修外国語(多くの人は英語でしょう)に加え、新たにもう一つ外国語を学びます。東京大学に入った皆さんは、この初修外国語(通称:第二外国語)として、ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、スペイン語、韓国朝鮮語、イタリア語のうちのどれか一つを選択します。(なお、以上のように既修外国語と初修外国語を組み合わせて外国語を履修せずに、既修外国語と既修外国語の組み合わせで外国語を履修することもできます。)

基礎科目としての英語には「英語一列」と「英語二列」があり、英語二列はさらに「英語二列S」「英語二列W」に分かれています。これに加えて、総合科目ではありますが履修に関する扱いが特殊な「英語中級」「英語上級」があります。

英語一列は、文理共通の英語の統一授業です。英語の読解・聴解能力を高めることが目標として掲げられており、まともにやれば予習・復習ともに膨大な量になりますが、教科書の英文は文理を横断する様々なジャンルの文章が採用されており、とても興味深い内容となっています。

英語一列の特徴として、習熟度別にクラスが編成されることが挙げられます。S1またはS2タームのクラスは二次試験の英語の点数、A1またはA2タームのクラスはSセメスター末にある共通試験の点数によって決まります。ちなみに共通試験は客観式の読解問題のみで構成され、全て1年生のうちに週1コマのターム制の授業を2回、計2単位分必修の基礎科目として受講します(開講時期については後述)。

講義紹介「英語一列」へ

通常FLOW(FLuency-Oriented Workshopの略)と呼ばれます。

2015年度から始まった新しい授業で、「アカデミック・ディスカッション」つまり英語での学術的な議論ができるよう「話す」ことに重点が置かれています。具体的な授業内容は、担当の先生にもよりますが、発音やリスニングなどの基礎的な練習から英語でのプレゼンや討論などの実践的な活動まで多岐にわたります。英語を話す絶好の機会ですから、ぜひ授業に積極的に参加してスピーキング力を向上させてみてください。

1年生のうちに週1コマのターム制の授業を1回、1単位分必修の基礎科目として受講します(開講時期については後述)。

文科生のみ受講する「英語二列W(ALESA)」(ALESSはActive Learning of English for Students of the Artsの略)では、文献を探してきて英語で学術論文を書く(アカデミック・ライティング)という訓練や、その論文に関する英語でのプレゼンテーションを行います。英語が好きではない文科生の人にとっては、必修の中で最もハードな授業かもしれません。

文科生は1年生のうちに週1コマのセメスター制の授業を1回、2単位分必修の基礎科目として受講します(開講時期については後述)。

理科生のみ受講する「英語二列W(ALESS)」(ALESSはActive Learning of English for Science Studentsの略)では、理科生用の統一プログラムに基づいて、英語で科学論文を書く訓練が行われます。論文の構成法についての講義を受けた後、簡単な実験を自分で行った上で論文を書き、更にそれを(もちろん英語で)プレゼンするという非常に高度な授業です。

理科生は1年生のうちに週1コマのセメスター制の授業を1回、2単位分必修の基礎科目として受講します(開講時期については後述)。

講義紹介「ALESS」へ

2015年度に再編された科目です。ほかの英語科目とは異なり授業内容は各教員に委ねられています。読解中心・リスニング中心など重点の異なるいくつかの講義から選択することができます。ただしいずれも学期開始前にUTask-Web上で抽選希望登録が必要ですので、くれぐれもお忘れなく。

総合科目L系列の扱いで、前期課程のうちに計3単位取得するよう決められていますが、2年生での履修には制限がある(2015年現在詳細は不明)ため、1年生のうちに3単位を取得することが推奨されています。なお、クラス指定の英語中級を選択することにより計3単位取得できます(1単位のターム制授業と2単位のセメスター制授業がありますが開講時期については後述)が、各セメスターに開講されているクラス指定ではない英語中級または英語上級(各2単位)を利用してもよいでしょう。

英語の各科目の開講時期は、クラスによって以下のようなパターンに分けられます。

したがって表中にある授業はすべてクラス指定です。

パターン 1S1ターム 1S2ターム 1A1ターム 1A2ターム
1Sセメスター 1Aセメスター
1 一列① 二列S(FLOW) 一列② (中級ターム制)
(中級セメスター制) 二列W(ALESA/ALESS)
2 一列① (中級ターム制) 一列② 二列S(FLOW)
二列W(ALESA/ALESS) (中級セメスター制)
3 二列S(FLOW) 一列① (中級ターム制) 一列②
(中級セメスター制) 二列W(ALESA/ALESS)
4 (中級ターム制) 一列① 二列S(FLOW) 一列②
二列W(ALESA/ALESS) (中級セメスター制)

つまり、各セメスター中に3つの系統の授業(一列・二列・中級)が1つずつ開講されます。

先述の通り、これらに加えてクラス指定ではない英語中級・英語上級も各セメスターに開講されています。

英語以外の外国語を既修外国語として手続きした場合は少々複雑です。ドイツ語・フランス語・中国語に関しては既修クラスが設置されていますが、ロシア語・スペイン語・韓国朝鮮語・イタリア語に関しては既習クラスが設置されないため、総合科目L系列の「外国語中級」の講義を計6単位履修することで単位を振り替えることになります。また、外国人留学生向けに「日本語」の講義が開講されています。

ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、スペイン語、韓国朝鮮語、イタリア語の中から選択します。また必修の初修外国語は原則としてクラスごとに受講します。言い換えれば初修外国語によって前期課程(駒場での2年間)のクラス分けがなされる、ということですので初修外国語の選択は慎重に。

初修外国語の講義はその言語について全く知らないという前提で始まるので、言語にもよりますが発音の仕方や文字の書き方から学び始めます。入学前の春休みに少しでもその言語をかじっておけば、多少楽ができるかもしれませんね。

1Sセメスターでは、言語や担当教員次第ですが多くの場合、一列の授業と二列の授業は2人の先生が同じ教科書を交互に進めていきます(事実上の週2コマ)。そのため進度が早く、予復習が追い付かなくなることもあるかもしれません。

1Aセメスターでは週1コマになるため、Sセメスターと時限や担当教員が異なる場合もあります。

1Sセメスターに一列①・二列を合わせて週2コマ、1Aセメスターに一列②を週1コマの計6単位分必修の基礎科目として受講します。

読解や表現練習など、一列・二列の授業で学習した内容を定着させるための講義が行われます。

文科生は1Sセメスターに初級(演習)①を週1コマ、1Aセメスターに初級(演習)②を週1コマの計4単位分、クラス指定の総合科目L系列(総合科目ですが、例外的に必修)として受講します。

講義紹介「ドイツ語」へ
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講義紹介「中国語」へ
講義紹介「ロシア語」へ
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情報

情報は、情報システムの技術面に加え、その人間的および社会的な側面に対して正しい理解を得るための授業です。それらについての講義に加え、多くの場合情報教育棟という施設でiMacを利用した演習も実施されます。学年で共通の教科書が用意されていますが、文理や教員により内容に多少の差があります。

1Sセメスターに週1コマの2単位分を必修の基礎科目として受講します。

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身体運動・健康科学実習

身体運動・健康科学実習は、簡単に言うなら高校までの「保健体育」に、健康科学に関する実験などの共通実習を加えたものです。「テニス」「サッカー」「バレーボール」「バスケットボール」「バドミントン」「卓球」「ソフトボール」「フィットネス」「サイエンス」といった種目・コースの中から、その曜限で開講されているもの一つを選択します。なお、疾病等により運動を禁止または制限されている人向けに「メディカルケアコース」が開講されています。

1Sセメスターと1Aセメスターにそれぞれ週1コマ、計2単位分(実習は1セメスター1単位)を必修の基礎科目として受講します。なお、1Aセメスターの代わりに2Sセメスターに受講することも可能ですが、選択可能な種目数が少なくなるとの理由から推奨されていません。

講義紹介「身体運動・健康科学実習」へ



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掲載日:16-10-30
担当:松本周晃
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