東京のインフラストラクチャーを歩く

教養学部前期課程の授業では、工学部社会基盤学科の10人の先生によるオムニバス講義「東京のインフラストラクチャー」が総合科目(人間・環境一般)として行われています。この授業に関連しているのが「東京のインフラストラクチャーを歩く」というゼミで、3回にわたって東京を歩き、実際に整備されているインフラストラクチャーを見学しよう、というものです。

六本木・古い住宅街から眺める六本木ヒルズ

六本木・古い住宅街から眺める六本木ヒルズ

1回目は、東京中心部の再開発の顕著な例である六本木ヒルズ周辺で行われました。六本木ヒルズ森タワーからスタートし、六本木の再開発の状況と、周辺の景観を観察しました。六本木ヒルズの近くには、まだ再開発が進んでいないために家が密集している古い住宅街が残っていて、ここが東京の都心に近いところなのかと驚くくらいでした。
森タワー付近から上を見上げた時と周辺の住宅街から上を見上げた時の景観・圧迫感の違いを感じ、六本木という大規模再開発を象徴する街に対する、住民の感じ方について考えました。

六本木ヒルズのタワー街からの景観

六本木ヒルズのタワー街からの景観

2回目は、河川整備の状況を見るために、多摩川の支流である平井川沿いで行われました。あきる野市の東秋留駅から、川に沿って日の出町との境界付近まで歩き、平井川の整備状況と周辺の景観を観察しました。河川整備は水害を防ぐことや水を安定して供給することが主要な目的ですが、近年は自然を残すという多自然型川づくりが行われています。平井川のこの流域は、近年の河川整備で行われている多自然型川づくりで試行錯誤している区間が連続しているのが特徴で、河川の現在を見ながら多自然型川づくりの実際と課題について考えました。

勝鬨橋

勝鬨橋

3回目は、橋に込められた思いを考えるというテーマで、隅田川にかかる橋梁群を見学しました。隅田川は東京都北区付近で荒川から分かれ、東京湾へと流れている川で、河川長24kmの間に26の橋がありますが、それらは同じような橋というわけではなく多様で、構造や目的・周辺の道路状況によって使い分けされています。かつては開閉橋だったことで有名な東京都中央区にある勝鬨橋(かちどきばし)から、隅田川にかかる橋の写真が載ったパンフレットを見ながら北へ向かって歩きました。

言問橋

言問橋

巨大都市東京の生活・産業・経済・社会にとって、インフラストラクチャーは必要不可欠なものです。今回の見学で、道路・鉄道などの交通施設や住宅・公園などのインフラストラクチャーをより身近に感じられるようになり、またそのインフラストラクチャーにつまっている工夫などを知ることができました。

尾久橋

尾久橋


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掲載日:09-11-06
担当:小長谷貴志
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