心に挑む―東大の心理学

今回は、主題科目の中の「心に挑む―東大の心理学」をご紹介します。毎回違う先生が講義をするというオムニバス形式のゼミで、受講者はおよそ200人。講義は二階席付きの広い教室で、スクリーンにスライドを映しながらマイクを使って行われます。ちなみに、最初は収容人数100人くらいの教室で行われる予定だったのですが、ガイダンスの時点でそこに入りきれないくらいの学生が集まり場所が変更されました。先生たちも予想していなかった人気ぶりだったようです。

オムニバス形式ということで、このゼミでは心理学に関する研究に携わるいろんな先生たちの講義を聴くことができます。面白いのが、講義担当の先生たちの所属が文学部・教育学部・教養学部と多岐にわたっていること。専門も社会心理や臨床心理、認知行動学など様々です。「心理学」ときくとまず文学部の心理学科が思い浮かぶという人は多いと思いますが、心理学を扱っているのはそこだけではないということですね。

いろんなところからいろんな先生がくるのですから、当然講義の内容も多種多様です。働く人の心の問題やことばと心の研究といった一般的に思うところの心理学「っぽい」話から、芸術における模倣と独創性の研究、ヒトと動物の養育行動の比較といった「え、それも心理学なの」と思ってしまうような話まで聴くことができます。心理学という学問の多様性、心理学という手法の汎用性にふれることができるわけです。これはこのゼミ最大の特徴・楽しみといえるでしょう。気に入ったテーマをノートの端にメモしておくだけでも、近い将来に進路を考えるときの手助けになります。漠然と「心理学やりたいな」と思っている(筆者のような)学生にぴったりのゼミです。

このゼミの合否は毎回の出席とミニレポートで決まります。マークシートに名前と学籍番号を記入して、裏面に先生が提示した課題でミニレポートを書いて授業時間の最後に提出する、これだけです。受講者がこんなに多いのもなんとなく納得ですね。ちなみにミニレポートといっても多くは講義の感想なので、多少ぼんやりしていても単位はくると思います。気軽に受講できるのもこのゼミの良いところ、といったところでしょうか。


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掲載日:07-11-20
担当:UT-Life